HOKUTO編集部
1年前
アンドロゲン除去療法を受けている転移性進行性前立腺癌患者において、 ドセタキセル (DTX) 3週毎投与もしくは毎週投与+プレドニゾロン (PSL) の効果を、 ミトキサントロン (MITX) +PSLを対照に検証した第Ⅲ相比較試験TAX 327の結果より、 全生存期間 (OS) に対する有効性が示された。
▼中間解析結果
▼追跡結果
アンドロゲン除去療法を受けている転移性進行性前立腺癌患者
1,006例を以下の3群に1:1:1で割り付けた。
主要評価項目
副次評価項目
ドセタキセル3週毎投与+PSL群 vs ミトキサントロン+PSL群
HR 0.79 (95%CI 0.67-0.93)、 p=0.004
ドセタキセル毎週投与+PSL群 vs ミトキサントロン+PSL群
HR 0.87 (95%CI 0.74-1.02)、 p=0.086
OSのサブグループ解析
年齢、 ベースラインのPSA値に関わらず、 DTX3週毎投与+PSL群はMITX+PSL群と比較しOSに対する有益性が認められた。
ドセタキセル3週毎投与+PSL群 vs ミトキサントロン+PSL群
p=0.01
ドセタキセル毎週投与+PSL群 vs ミトキサントロン+PSL群
p=0.08
ドセタキセル3週毎投与+PSL群 vs ミトキサントロン+PSL群
p<0.001
ドセタキセル毎週投与+PSL群 vs ミトキサントロン+PSL群
p<0.001
ドセタキセル3週毎投与+PSL群 vs ミトキサントロン+PSL群
p=0.11
ドセタキセル毎週投与+PSL群 vs ミトキサントロン+PSL群
p=0.59
ドセタキセル3週毎投与+PSL群 vs ミトキサントロン+PSL群
p=0.009
ドセタキセル毎週投与+PSL群 vs ミトキサントロン+PSL群
p=0.005
発熱性好中球減少症は、 まれであった。
少なくとも1つの重篤な有害事象が認められたのは、 以下の通りであった。
有害事象のほとんどは、ドセタキセル群の方がミトキサントロン群より頻度が高いが、 DTX3週毎投与群とDTX毎週投与群の間には差はみられなかった。
アンドロゲン除去療法を受けている転移性進行性前立腺癌患者において、 DTX3週毎投与+PSL群はMITX+PSL群と比較し、 OSを有意に延長することが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。