【Blood】古典的ホジキンリンパ腫、ペムブロリズマブ+AVDで全奏効率は100%
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海外ジャーナルクラブ

2年前

【Blood】古典的ホジキンリンパ腫、ペムブロリズマブ+AVDで全奏効率は100%

【Blood】古典的ホジキンリンパ腫、ペムブロリズマブ+AVDで全奏効率は100%
Lynchらは、 治療歴のない古典的ホジキンリンパ腫 (CHL) 患者を対象に、 ペムブロリズマブとAVD (ドキソルビシン+ビンブラスチン+ダカルバジン) 併用療法の同時投与 (APVD) の有効性と安全性を単群試験で検討。 その結果、 APVDは良好な安全性と効果を示したが、 一部の患者ではPET検査で偽陽性が見られる可能性も示唆された。 本研究はBlood誌において発表された。

📘原著論文

Concurrent pembrolizumab with AVD for untreated classical Hodgkin lymphoma.Blood. 2023 Mar 13;blood.2022019254.PMID: 36913694

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

2年PFSが97%と高い効果と安全性を示していることから、 single armかつ少数の研究成果ですが、 Bloodでの採用となっていると思われます。

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ホジキンリンパ腫のIPS

進行期ホジキンリンパ腫における予後予測モデル

Ann Arbor分類

ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫の病期分類

背景

未治療のCHLにおいて、 ペムブロリズマブと化学療法の同時投与はこれまで研究されていなかった。

研究デザイン

対象

治療歴のないCHL患者:30例

早期好転型:6例、 早期不良型:6例、 進行期:18例

介入

APVD

主要評価項目

治療の安全性

研究結果

非血液学的有害事象

グレード3/4の非血液学的な有害事象が12例に発生した。

  • 発熱性好中球減少症:17% (5例)
  • 感染・敗血症:10% (3例)

免疫関連有害事象

グレード3/4の免疫関連有害事象が3例に発生した。

  • ALT上昇:10% (3例)
  • AST上昇:3% (1例)

グレード2の有害事象

グレード2の大腸炎と関節炎が1例に発生した。

ペムブロリズマブ投与の休止

グレード2以上のトランスアミン炎 (5例、 17%) などの有害事象により、 20% (6例) の患者が、 ペムブロリズマブの投与を少なくとも1回休止した。

全奏効率・完全寛解率

29例の評価可能患者において、 全奏効率は100%、 完全寛解率は90%であった

2年PFS、 2年OS (追跡期間中央値2.1年)

  • 2年PFS:97%
  • OS:100%

ctDNAクリアランスとPFSとの関連

ctDNAのクリアランスは、 2サイクル目以降 (p=0.025) および治療終了時 (EOT、 p=0.0016) に測定した場合、 優れたPFSと関連した。

治療終了後の再発について

治療終了時点においてFDG-PETで病勢が持続しているにもかかわらずctDNAが陰性であった4例の患者のうち、 現在までに再発した患者はいない。

結論

同時投与のAPVDは、 未治療のCHL患者において有望な安全性と効果が示されたが、 一部の患者ではPET検査で偽陽性が見られる可能性がある。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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