海外ジャーナルクラブ
2年前
Balleringらは, オランダ北部の住民を対象に行われた観察的コホート研究のデータを基に, COVID-19後遺症 (Long COVID)の性質や有病率, 重症度などを検討. その結果, 罹患者の12.7%にLong COVIDの症状が確認できたことが明らかとなった. 本研究は, Lancet誌において発表された.
COVID-19非感染者とマッチさせることで, COVID-19感染による影響を明確に数値化しています. 本研究の症状には精神症状は含まれていないのでLong COVIDの罹患率はさらに高い可能性がありそうです.
COVID-19急性期から回復後, 患者はしばしばさまざまな症状を訴える.
オランダ北部の住民を対象に行われた観察的コホート研究 「Lifelines」 の参加者全員にCOVID-19デジタル質問票を送付した.
本研究は, COVID-19以前に存在した個々の症状およびパンデミック時にSARS-CoV-2感染のなかった集団における症状の変化を補正しながら, COVID-19後の状態の性質および有病率を報告した最初の研究である. COVID-19に関連した症状を引き起こす潜在的なメカニズムを区別するためのさらなる研究が必要である.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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