海外ジャーナルクラブ
1年前
Chenらは胞巣状軟部肉腫 (alveolar soft part of sarcoma:ASPS) の患者を対象に、 抗PD-L1抗体アテゾリズマブの効果を多施設共同単群第Ⅱ相試験で検討。 その結果、 アテゾリズマブは進行胞巣状軟部肉腫患者の約1/3に持続的奏効を示すことが確認された。 本研究はNEJM誌において発表された。
本研究をもとにFDAの承認が得られています。 これからのアカデミアは、 研究者が個人の興味で研究を行うのではなく、 このような形で社会全体として求められる目的をサポートするエビデンスを発信していくことが求められます。
胞巣状軟部肉腫は、 予後不良のまれな軟部肉腫であり、 治療法は確立されていない。 最近、 免疫チェックポイント阻害薬に対する有望な反応が報告されている。
進行胞巣状軟部肉腫の成人および小児患者:52例
18歳以上の患者ではアテゾリズマブを1,200mg、18歳未満の患者では1,200mgを上限に体重15mg/kgの用量で21日ごとに静脈内投与した。
RECISTver.1.1に基づく客観的奏効 (ORR)、 奏効期間、 無増悪生存期間 (PFS)、 多段階の薬物作用の薬力学的バイオマーカーなど
治療関連のグレード4または5の有害事象は確認されなかった。
アテゾリズマブは、 進行ASPS患者の約1/3に持続的奏効を示すことが確認された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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