海外ジャーナルクラブ
27日前

Hurvitzらは、 ホルモン受容体陽性/HER2陰性/PIK3CA野生型の進行乳癌を対象に、 PAM経路を包括的に阻害するgedatolisibについて、 パルボシクリブ+フルベストラント (Fulv) との3剤併用療法、 およびFulvとの2剤併用療法の有効性を、 Fulv単独療法と比較する第Ⅲ相無作為化比較試験 (VIKTORIA-1) を実施した。 その結果、 無増悪生存期間 (PFS) 中央値は3剤併用群で9.3ヵ月、 2剤併用群で7.4ヵ月、 Fulv単独群で2.0ヵ月であり、 HRはそれぞれ0.24、 0.33 (いずれもp<0.001) と有意に改善した。 試験結果はJCO誌に発表された。
VIKTORIA-1試験ではPIK3CA変異は全例で評価されていますが、 試験開始後に重要性が認識されたESR1変異については、 十分な検体が確保されておらず評価できていません。
Gedatolisibは、 4つのクラスI PI3KアイソフォームとmTORC1/2を標的とし、 PI3K/AKT/mTOR (PAM) 経路を包括的に阻害する。 パルボシクリブ (Palbo) およびフルベストラント (Fulv) との併用による初期臨床試験で有望な活性を示している。
VIKTORIA-1試験では、 ホルモン受容体陽性/HER2陰性/PIK3CA野生型 (WT) の進行乳癌患者を対象とし、 gedatolisib+Palbo+Fulv併用療法 (3剤併用) 群、 gedatolisib+Fulv併用療法 (2剤併用) 群、 Fulv単独療法群に1:1:1で無作為に割り付けた。
主要評価は、 盲検下独立中央判定による無増悪生存期間 (PFS) における、 3剤併用群とFulv単独群、 ならびに2剤併用群とFulv単独群の比較であった。
合計392例が割り付けられ、 追跡期間中央値は10.1ヵ月であった。
PFS中央値は、 3剤併用群 (9.3ヵ月) および2剤併用群 (7.4ヵ月) で、 それぞれFulv単独群 (2.0ヵ月) に比べて有意に延長した。
病勢進行または死亡HR
安全性に関しては、 3剤併用群および2剤併用群で報告されたグレード3以上の治療関連有害事象には、 好中球減少症などが含まれ、 治療関連有害事象による試験中止は、 2.3%および3.1%で報告された。
グレード3以上の治療関連有害事象 (3剤併用群、 2剤併用群)
著者らは、 「ホルモン受容体陽性/HER2陰性/PIK3CA野生型の進行乳癌患者において、 Fulvへのgedatolisib追加は、 パルボシクリブ併用の有無にかかわらず病勢進行および死亡のリスクを有意に低下させた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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