海外ジャーナルクラブ
1年前
Provencioらは、 切除可能なstage ⅢA/ⅢB期の非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 術前補助療法としてのニボルマブ+化学療法併用の有効性を非盲検第Ⅱ相試験NADIM IIで検討。 その結果、 ニボルマブと化学療法の併用による術前補助療法は、 化学療法単独よりも病理学的完全奏効 (pCR) を示す患者の割合が高く、 全生存期間 (OS) も有意に延長したことが明らかとなった。 本研究はNEJM誌において発表された。
介入群と対照群で手術加療を受けた患者割合に差があるのはlimitationです (93% vs. 69%、 relative risk 1.35、 95%CI 1.05-1.74)。
肺癌の病期分類 (UICC-8版)
NSCLCの患者の約20%がⅢ期と診断される。 このような患者に対する最も適切な治療法に関する現在のコンセンサスはない。
切除可能なstage ⅢA/ⅢB期のNSCLC患者
患者を以下の群に割り付け
R0切除を受けた実験群の患者は、 ニボルマブによる術後補助療法を6カ月間受けた。
pCR
24カ月後の無増悪生存期間 (PFS) とOS、 および安全性
pCR
手術
Kaplan-Meier法による24カ月後の推定PFS
Kaplan-Meier法による24カ月時点の推定OS
グレード3または4の有害事象
切除可能なⅢAまたはⅢB期のNSCLC患者において、 ニボルマブと化学療法の併用による術前補助療法は、 化学療法単独よりもpCRを示す患者の割合が高く、 OSも有意に延長した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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