Jereneらは､ 4ヵ国の薬剤感受性結核患者を対象に､ デジタルアドヒアランス技術 (スマートピルボックスまたは投薬ラベル) により治療成績不良が減少するかどうかを実用的クラスター無作為化比較試験で検討した｡ その結果､ 主要評価項目 (治療失敗､ 追跡不能､ 治療開始後28日以上の多剤耐性レジメンへの変更､ 死亡の複合) を評価した結果､ いずれの国でも介入による治療成績の改善は認められなかったことが明らかとなった｡

📘原著論文

Effect of digital adherence technologies on treatment outcomes in people with drug-susceptible tuberculosis: four pragmatic, cluster-randomised trials. Lancet. 2025 Mar 11:S0140-6736(24)02847-2. Online ahead of print. PMID: 40086457

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

服薬アドヒアランスを向上させるような難題は､ まだまだデジタルには置き換えれないという結果です｡

関連コンテンツ

リファンピシン耐性結核､ 3レジメンが非劣性

N Engl J Med. 2025; 392(5): 468-482.

多剤耐性結核への曝露に抗菌薬予防投与

N Engl J Med. 2024; 391(24): 2315-2326.