海外ジャーナルクラブ
8日前

Ciardielloらは、 分子標的に基づき選択されたRAS/BRAF野生型の転移性大腸癌 (mCRC) 患者を対象に、 抗EGFR抗体セツキシマブ再投与 (リチャレンジ) の2つのレジメン (セツキシマブ単独または抗PD-L1抗体アベルマブ併用) の有効性を第Ⅱ相無作為化比較試験CAVE-2 GOIMで比較評価した。 その結果、 アベルマブ併用により無増悪生存期間 (PFS) および全生存期間 (OS) の有意な改善は認められなかった一方で、 リキッドバイオプシーによる癌遺伝子パネル (CGP) 検査はセツキシマブ リチャレンジの恩恵を得る患者の特定に有用であった。 本研究はAnn Oncol誌において発表された。
抗EGFR抗体リチャレンジ戦略の臨床的有効性を予測する上で、 包括的かつ正確な分子学的層別化が重要な決定因子であることを強調しています。
アービタックス注射液100mg / 250mg / 500mg
mCRCの治療抵抗性出現後の抗EGFR抗体リチャレンジは、 サブグループにおいて有益である可能性がある。
そこで本研究では、 セツキシマブ リチャレンジの2つのレジメンの有効性を無作為化第Ⅱ相無作為化比較試験CAVE-2 GOIMで比較評価した。
リキッドバイオプシー (FoundationOne Liquid CDx) によるCGP検査で選択されたRAS/BRAF野生型mCRC患者156例が、 リチャレンジのレジメンにより以下の2群に2 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目はOSであった。
アベルマブ併用群、 セツキシマブ単独群でそれぞれ、 PFS中央値は5.3ヵ月 (95%CI 4.3-6ヵ月)、 4.3ヵ月 (同3.5-5.5ヵ月) であった (HR 0.78 [95%CI 0.55-1.10]、 P=0.158)。 またOS中央値は、 14.8ヵ月 (95%CI 12.1-18.3ヵ月)、 12.9ヵ月 (同11ヵ月-NE) だった (HR 1.00 [95%CI 0.65-1.52]、 P=0.983)。
事前に計画された探索的解析でEGFR経路における病原性ゲノム変異が治療効果に与える影響を評価した結果、 KRAS、 NRAS、 BRAF、 EGFR細胞外領域、 PIK3CA exon20、 MAP2K1、 AKT1、 MET、 PTEN、 ERBB2のいずれにも変異を認めない 「陰性ハイパーセレクション」 患者 (124例) では、 少なくとも1つの病原性変異を有する 「陽性ハイパーセレクション」 患者と比べてPFS中央値 (5.35ヵ月 vs 3.65ヵ月、 HR 0.62 [95%CI 0.42-0.92]、 P=0.017) およびOS中央値 (15.0ヵ月 vs 11.1ヵ月、 HR 0.61 [95%CI 0.39-0.97]、 P=0.037) の有意な改善が示された。
同様に、 「陰性ハイパーセレクション」 患者では、 各治療群において奏効率 (ORR)、 PFS、 OSの改善が認められた。
著者らは 「本研究において、 アベルマブを併用しても、 セツキシマブ リチャレンジの有効性は向上しなかった。 一方で、 リキッドバイオプシーによるCGP検査は、 抗EGFR抗体リチャレンジの恩恵を得る患者を特定し、 mCRCの継続的治療戦略に組み込む妥当性が支持された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。