海外ジャーナルクラブ
29日前

Zalcmanらは、 未治療の転移性非小細胞肺癌患者において、 6ヵ月間のニボルマブ+イピリムマブ投与で病勢コントロールが得られた後、 免疫療法を中止することの妥当性を検証した。 その結果、 4年間の追跡期間にて、 6ヵ月後も免疫療法を継続した群では、 無増悪生存期間中央値が18.7ヵ月であったのに対し、 中止群は未到達あり、 中止による不利益は認められなかった。 加えて、 中止群では重度の免疫関連有害事象が減少し、 QOL悪化も遅らせられた。 試験結果はJ Thorac Oncol誌に発表された。
治療6か月時点で病勢コントロールが得られた患者のみがランダム化対象となっており、 研究結果はこの選択された集団に限定される可能性があります。
転移性非小細胞肺癌 (NSCLC) において、 病勢が安定している患者への1次免疫療法の最適な投与期間は明らかでない。 本研究では、 病勢安定が得られた患者でのニボルマブ+イピリムマブの6ヵ月投与の妥当性を評価した。
本研究は非盲検・非劣性・無作為化比較試験 (IFCT-1701 DICIPLE) である。 PS 0~1で、 標的遺伝子変異陰性で未治療の転移性NSCLC患者を対象とし、 ニボルマブ+イピリムマブ6ヵ月間投与後、 病勢コントロールが得られた患者を治療継続群 (対照群) と治療中止群 (試験群) に割り付けた。
主要評価項目は無増悪生存期間 (PFS) とした。
71例が無作為化された (継続群 : 36例、 中止群 : 35例)。 本研究は、 当該免疫療法併用の欧州での承認申請が行われなかったため早期中止となり、 PFS追跡期間中央値は47.8ヵ月となった。
per-protocol集団におけるPFSおよび全生存期間 (OS) は、 中止群ではいずれも未到達 (NR) であった。
PFS (中央値)
OS (中央値)
18ヵ月OS率
中止群ではGrade 3~5の治療関連有害事象発現率は低く、 QOLが不可逆的に悪化するまでの期間中央値も延長した。
Grade 3~5の治療関連有害事象
QOLが不可逆的に悪化するまでの期間 (中央値)
HR 0.36 (95%CI 0.14-0.92、 p=0.03)
著者らは、 「病勢コントロールが得られた患者において、 免疫療法併用を中止しても4年時点で生存に不利益は認められず、 重度の免疫関連有害事象は減少しQOL悪化も遅らせた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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