海外ジャーナルクラブ
20日前

Galskyらは、 シスプラチン (CDDP) ベース化学療法の適応となる筋層浸潤性膀胱癌患者を対象に、 周術期の抗Nectin-4抗体薬物複合体エンホルツマブ ベドチン (EV) +ペムブロリズマブ (Pemb) をCDDP+ゲムシタビンによる術前療法と比較する無作為化比較試験 (KEYNOTE-B15/EV-304) を実施した。 その結果、 2年時点の推定イベントフリー生存率 (EFS) はEV+Pemb群で79.4%であり、 対照群の66.2%に比べ有意に改善した。 一方、 Grade 3以上の有害事象は75.7%となり、 対照群の67.2%よりも高まった。 試験結果はNEJM誌に発表された。
周術期治療戦略が複雑であったため、 試験担当医師および参加者に対する治療の盲検化を行うことができなかった点はlimitationです。
📖CDDP適格MIBCへのエンホルツマブ ベドチン+ペムブロ、 EFSを改善 : KEYNOTE-B15
筋層浸潤性膀胱癌ではCDDPベースの術前療法が標準治療である。 一方、 周術期のエンホルツマブ ベドチン (EV) +ペムブロリズマブ (Pemb) について、 CDDPベースの術前療法と比較した有効性と安全性は明らかでなかった。
CDDPベースの化学療法および根治的膀胱全摘除術の適応となる筋層浸潤性膀胱癌患者を対象に、 非盲検の第Ⅲ相無作為化比較試験を実施した。 患者は以下の2群に無作為化された。
主要評価項目はイベントフリー生存期間 (EFS) であった。 主要な副次評価項目は全生存期間 (OS) および病理学的完全奏効率とし、 安全性も評価した。
2年時点の推定EFSは、 EV+Pemb群で有意に改善した。 2年時点の推定OSおよび病理学的完全奏効率も、 EV+Pemb群で有意に高かった。
2年時点の推定EFS
HR 0.53 (95%CI 0.41-0.70、 p<0.001)
2年時点の推定OS
死亡HR 0.65 (95%CI 0.48-0.89、 p=0.006)
病理学的完全奏効割合
p<0.001
Grade 3以上の有害事象の発現率はEV+Pemb群で高かった (75.7% vs 67.2%)。
著者らは、 「CDDPベース化学療法の適応となる筋層浸潤性膀胱癌において、 周術期のEV+Pembは、 CDDP+ゲムシタビンによる術前療法と比較してイベントフリー生存および全生存を有意に改善し、 病理学的完全奏効率も高めた一方で、 Grade 3以上の有害事象は増加した」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。