【JAMA】敗血症性ショック初期蘇生、 CRT標的の個別化で生命維持療法期間を短縮
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海外ジャーナルクラブ

28日前

【JAMA】敗血症性ショック初期蘇生、 CRT標的の個別化で生命維持療法期間を短縮

【JAMA】敗血症性ショック初期蘇生、 CRT標的の個別化で生命維持療法期間を短縮
Hernandezらは、 敗血症性ショック初期患者に対する毛細血管再充満時間 (CRT) を標的とした個別化血行動態蘇生プロトコル (CRT-PHR) について、 死亡率、 生命維持療法期間、 入院期間からなる主要複合アウトカムへの影響を検討した。 その結果、 複合アウトカムに関する勝ち (win) 数は、 CRT-PHR群で13万1,131 (48.9%)、 通常ケア群で11万2,787 (42.1%) であり、 win ratioが1.16 (95%CI 1.02-1.33、 p=0.04) でCRT-PHR群が優れており、 特に生命維持療法期間が影響していた。 試験結果はJAMA誌に発表された。 

📘原著論文

Personalized Hemodynamic Resuscitation Targeting Capillary Refill Time in Early Septic Shock: The ANDROMEDA-SHOCK-2 Randomized Clinical Trial. JAMA. 2025 Dec 9;334(22):1988-1999. PMID: 41159835

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

勝ち負けで分かりにくいものの、 28日死亡率はCRT-PHR群で26.5%、 通常ケア群で26.6%であり、 差はありませんでした。

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敗血症・敗血症性ショック総説

NEJM. 2024 Dec 5;391(22):2133-2146.

背景

血行動態蘇生の最適戦略はいまだ不明

早期敗血症性ショックにおける血行動態蘇生の最適戦略はいまだ不明である。 本研究では、 毛細血管再充満時間 (CRT) を標的とした個別化血行動態蘇生プロトコル (CRT-PHR) が、 死亡率、 生命維持療法の期間、 入院期間からなる階層的複合アウトカムに及ぼす効果を検討した。

研究デザイン

評価項目は、 死亡率、 生命維持療法期間、 入院期間の複合アウトカム

本研究は19ヵ国86施設で実施された。 敗血症性ショック発症から4時間以内の患者を対象とし、 CRT-PHR群 (720例) と通常ケア群 (747例) に無作為化した。 CRT-PHR群では、 脈圧、 拡張期動脈圧、 輸液反応性、 ベッドサイド心エコーを評価し、 輸液、 昇圧薬、 強心薬を個別化した。

主要評価項目は、 死亡率、 生命維持療法 (昇圧薬、 人工呼吸、 腎代替療法) の期間、 入院期間からなる階層的複合アウトカムとし、 28日目に評価した。 主要評価項目については、 入院時のAPACHE Ⅱスコアで層別化し、 介入群と対照群の勝ち (win) 数の比率で複数アウトカムを総合的に比較するwin ratioを算出した。

副次評価項目は、 28日目の死亡率、 生命維持療法非使用日数、 入院期間とした。

結果

win ratio 1.16でCRT-PHR群が優位

1,501例が無作為化され、 1,467例が主要解析に含まれた。

主要評価項目におけるwin数はCRT-PHR群で13万1,131 (48.9%)、 通常ケア群で11万2,787 (42.1%) であり、 win ratioは1.16 (95%CI 1.02-1.33、 p=0.04) とCRT-PHR群が優れていた。

アウトカム別のwinの内訳は以下の通りで、 生命維持療法期間のwinが複合アウトカムの結果に最も影響していた。

win (CRT-PHR群vs通常ケア群)

  • 死亡 : 19.1%vs17.8%
  • 生命維持療法期間 : 26.4%vs21.1%
  • 入院期間 : 3.4%vs3.2%

結論

CRT標的の個別化血行動態蘇生は、 通常ケアより優れる

著者らは、 「早期敗血症性ショック患者において、 CRTを標的とした個別化血行動態蘇生プロトコルは、 主要複合アウトカムにおいて通常ケアより優れており、 主に生命維持療法期間を短縮した」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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