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2日前

Flatmanらは、 妊娠前から片頭痛があった7,119人の単胎妊娠7,579件を対象に、 妊娠初期の抗CGRP抗体およびプロプラノロールへの曝露と自然流産の関連について後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、 抗CGRP抗体への曝露例では非曝露例と比べて自然流産のリスクが有意に高かった。 一方、 プロプラノロールへの曝露例では自然流産リスクの有意な上昇は認められなかった。 研究結果はJAMA Neurol誌に発表された。
保険請求データに記録された臨床的に確認された自然流産のみを対象としており、 妊娠判明前の早期流産は把握できていません。 一般に臨床的に確認された妊娠の約15~25%が流産に至りますが、 本研究では抗CGRPモノクローナル抗体 (mAb) 曝露群の妊娠20週までの自然流産割合は28.6%であり、 調整後の絶対リスク増加は4.2%㌽でした。
片頭痛は生殖年齢の女性にもみられるが、 安全性への懸念から妊娠中の治療選択肢は限られる。 抗カルシトニン遺伝子関連ペプチド (CGRP) に対するモノクローナル抗体 (抗CGRP抗体) は片頭痛の予防に有効だが、 CGRPは胎盤の形成に重要である。 本研究では、 妊娠初期の抗CGRP抗体またはプロプラノロールへの曝露と自然流産リスクの関連について検討した。
本研究は、 Merative MarketScan Commercial Databaseに基づくAM-PREGNANTコホートの2018~21年のデータを用いた後ろ向きコホート研究である。 対象は、 妊娠前から片頭痛を有し (最終月経開始日までの6ヵ月間に片頭痛と診断されているか、 トリプタン系薬もしくはエルゴタミンの処方があった場合と定義)、 医療保険に継続して加入している15~45歳の7,119人の単胎妊娠7,579件。 追跡期間は妊娠20週、 自然流産、 打ち切りのいずれかが起こるまでとした。
曝露は、 抗CGRP抗体 (エレヌマブ、 フレマネズマブ、 ガルカネズマブ、 エプチネズマブ) またはプロプラノロールについて、 追跡期間中に1回以上の処方薬の調剤記録または注射処置の保険請求記録があることと定義した。 主要評価項目は妊娠20週以下の自然流産で、 併存疾患と併用薬で調整したCox比例ハザードモデルによりリスクを推定した。
妊娠7,579件のうち1,862件が自然流産に至っていた。 自然流産は抗CGRP抗体への曝露期間中に100件 (28.6%)、 プロプラノロールへの曝露期間中に37件 (12.8%) 発生し、 抗CGRP抗体への曝露は非曝露と比べて自然流産のリスク上昇に関連していた (調整HR1.42, 95%CI 1.12–1.80)。 この関連は、 バイアスを調整した解析でも同様に認められた (HR 1.33, 95%シミュレーション区間 1.23–1.45)。
プロプラノロールへの曝露は、 非曝露と比べて自然流産のリスク上昇に関連していなかった (調整HR1.02, 95%CI 0.71–1.47, バイアス調整後HR1.00, 95%シミュレーション区間 0.96–1.03)。
著者らは、 「妊娠初期の抗CGRP抗体への曝露は自然流産のリスク上昇に関連していたが、 プロプラノロールでは関連は認められなかった。 この結果は抗CGRP抗体の安全性のさらなる評価を支持するものであり、 また妊娠可能な女性に対するカウンセリングの重要性を示している」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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