臨床試験データベース
11ヶ月前
局所進行食道扁平上皮癌患者における術前療法として、 CF (シスプラチン+5-FU) 療法とDCF (ドセタキセル+CF) 療法とCF-RT (CF+放射線治療) の3群を比較し検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験JCOG1109の結果より、 全生存期間 (OS) におけるDCF療法の有効性が示された。
▼解析結果
601例を以下の3群に1 : 1 : 1で割り付けた。
主要評価項目 : OS
副次評価項目 : 無増悪生存期間 (PFS)、 根治切除率、 奏効率、 病理学的CR率、 有害事象
3群間で同様であった。
DCF群 vs CF群
HR 0.68 (95%CI 0.50-0.92)、 p=0.006
CF-RT群 vs CF群
HR 0.84 (95%CI 0.63-1.12)、 p=0.12
Grade3以上の治療関連AE発現率 (好中球減少、 発熱性好中球減少、 食道炎、 食欲不振)
局所進行食道扁平上皮癌患者において、 術前DCF療法は、 術前CF療法と比較して、 OSを有意に延長した。 一方、 術前CF-RT療法は、 術前CF療法と比較しOSを延長できなかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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