海外ジャーナルクラブ
10時間前

Leeらは、 動脈硬化性心血管疾患 (ASCVD) 患者の二次予防におけるLDL-Cの厳格管理の有用性を検証するために、 LDL-C目標値を55mg/dL未満とする厳格管理と70mg/dL未満とする従来管理を比較する非盲検の無作為化比較試験 (Ez-PAVE) を実施した。 その結果、 心血管死を含む複合イベントの3年時の推定累積発生率は、 厳格管理群で6.6%、 従来管理群で9.7%であり、 厳格管理により有意に低下した。 試験結果はNEJM誌に発表された。
厳格管理群でも3年時点で39%が目標未達であり、 PCSK9阻害薬の使用制限や他の非スタチン薬の未導入が影響した可能性があります。
動脈硬化性心血管疾患 (ASCVD) 患者の二次予防におけるLDL-C目標値はガイドラインに示されているが、 その無作為化比較試験 (RCT) によるエビデンスは限定的である。
本研究は韓国で実施された非盲検の無作為化比較試験 (Ez-PAVE) であり、 ASCVD患者を厳格管理群 (LDL-C目標値 : 55mg/dL未満) または従来管理群 (LDL-C目標値 : 70mg/dL未満) に1 : 1で無作為化した。
主要評価項目は、 3年時点における心血管死、 非致死性心筋梗塞、 非致死性脳卒中、 あらゆる血行再建、 または不安定狭心症による入院の複合とし、 安全性も評価した。
3,048例が無作為化され (厳格管理群 : 1,526例、 従来管理群 : 1,522例)、 追跡期間中央値は3.0年であった。
試験期間中のLDL-C中央値は、 厳格管理群で56mg/dL、 従来管理群で66mg/dLであった。
主要評価項目イベントは、 厳格管理群で従来管理群に比べ有意に低下した。
主要評価項目イベント
HR 0.67 (95%CI 0.52-0.86、 p=0.002)
安全性は、 厳格管理群でクレアチニン上昇が低率であった点を除き、 両群で同程度であった。
著者らは、 「ASCVD患者においてLDL-Cを55mg/dL未満に厳格管理することは、 70mg/dL未満を目標とする従来管理と比べ、 3年間における心血管イベントリスクを低下させた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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