海外ジャーナルクラブ
6ヶ月前

Liらは、 1999~2004年の米国国民健康栄養調査 (NHANES) においてStage 0-3の心血管・腎・代謝 (CKM) 症候群を有する成人患者4,382例を対象に、 シスタチンCとクレアチニンに基づく推算糸球体濾過量 (eGFR) の差 (eGFRdiff) と全死亡・心血管死亡との関連を前向きコホート研究で検討した。 その結果、 追跡期間中央値201.8ヵ月において、 絶対差 (eGFRabdiff) が-15mL/min/1.73m²未満の群では、 -15~15mL/min/1.73m²の群に比べて全死亡リスクが有意に高く (HR 1.75 [95%CI 1.34-2.29])、 一方で、 15mL/min/1.73m²以上の群では有意に低下した (HR 0.65 [95%CI 0.54-0.80])。 また、 eGFRabdiffが1標準偏差 (SD) 低下するごとに全死亡リスクは42%増加し (HR 1.42 [95%CI 1.28-1.59])、 心血管死亡リスクは57%増加した (同1.57、 1.36-1.82)。 同様の傾向はeGFR比 (eGFRrediff) でもみられ、 eGFRrediff<1の群ではeGFRrediff≥1の群と比べて全死亡リスク (HR 1.79 [95%CI 1.48-2.17]) および心血管死亡リスク (同1.71、 1.23-2.38) の増加が認められた。 これらの関連性はStage2-3で顕著であった。
「eGFRdiffはCKM症候群における有用な予後マーカーとなり得る可能性があり、 炎症、 酸化ストレス、 血管内皮障害といった基礎的病態を反映していると考えられる」 とのことです。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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