インタビュー
10ヶ月前
「バッターボックスに立つ機会が多いため、研修医として早いスピードで成長できます」――。新行橋病院 (福岡県行橋市) の山下真吾副院長はそう語ります。今回は、山下副院長と、 研修医1年目の宮原拓也先生に研修プログラムの特徴などについて聞きました。
新行橋病院は京築医療圏 (周辺人口約30万人) の地域中核病院です。246床の急性期病院で、24時間365日、検査・手術・治療を速やかに行える体制をとっています。救急科をはじめ外科系の診療科が活発で、救急車の受け入れは年間約4000件で、 手術件数は年間約2200件です。
ーー研修の特徴は。
山下副院長 「2年間のローテーションで随時救急制をとっていることです。どの科を回っていても、救急搬入の電話は研修医全員にかかってきます。手が空いていれば、 どんどん救急症例の初療を経験できます。2年間ずっと救急を経験するので、対応力がかなり養われます」
「研修医1年目の4月から、救急外来を受診した患者さんの診察・検査・説明・治療に対応します。自分で診察して、 自分の頭を使って検査項目や治療計画を考えることが成長につながるからです。他の病院と比較しても、バッターボックスに立つ機会が多いため、実務レベルの知識・経験がいち早く身につくと思います」
ーー新行橋病院を研修先として選んだ理由は。
宮原先生「見学時の雰囲気が良かったことが一番大きいです。 院長や現在2年目の先輩と実際に話して、 とてもフランクに相談しやすいと感じました」
ーー実際に入職して良かった点は。
宮原先生「経験できる救急症例の数が多く、さまざまな手技が学べる点です。教科書で学ぶよりも、実務で学ぶ知識の方が有益だと考えています。新行橋病院では、早い段階で実務が経験できるので、より成長しやすい環境だと感じています」
ーー上級医との関係性は。
宮原先生「入職前のイメージ通り、距離感が近く、相談しやすいです。2年目の先生から 『もし相談したいことがある場合は院内PHSではなく、対面で話しましょう。話が伝わりやすいから』と言われました。 気軽に相談しやすい環境を整えてくれていると感じています」
ーー忙しさの度合いを5段階で評価すると?
宮原先生「4ぐらいでしょうか。最初の1ヶ月は仕事量が多いと感じ、大変でした。ただ、経験を重ねることで、業務の進め方などが分かってくるので、 次第に慣れてきます」
ーー研修以外の環境はどうか。
宮原先生 「研修医は基本的に寮に住んでおり、 同期の寮生と気軽に飲みに行けます。寮自体も新しく、 設備が整っているのも嬉しいです」
山下副院長 「寮と病院は、 5kmほど離れており、 仕事とプライベートのバランスがとりやすいと思います。病院と近すぎると、 休日に寮で休んでいても、救急車のサイレンが気になるという研修医もいるので」
ーー医学生へメッセージを。
宮原先生「実際に見学をすると、院内スタッフの人柄や風通し、居心地などホームページやパンフレットでは感じとれない情報がたくさんあります。まずは1度自分の目で確認することが大切です」
山下副院長「厚労省が推進するような『全身を診れる医師』が増えてほしい。1次救急や2次救急でしっかり診断し、患者さんにとって最適なサポートができるようになってほしいです。当院の研修は最前線で学ぶ環境があり、そのための実力がしっかりつくと思っています」
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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