海外ジャーナルクラブ
5ヶ月前

Baatrupらは、 デンマークにおいて、 大腸癌スクリーニングにおける便潜血検査 (FIT) 陽性患者を対象に、 カプセル内視鏡検査 (CCE) が進行性新生物の検出率および受診率に及ぼす影響を、 大腸内視鏡検査を対照として多施設共同非盲検無作為化比較試験で評価した。 その結果、 CCEにより検出率や受診率の改善は認められず、 また、 多くで二次的に大腸内視鏡検査が実施される結果となった。 本研究はGut誌において発表された。
CCEは安全で正確であり、 AI併用によりFIT非施行集団では有効かつ費用効率的ですが、 FIT併用下では再検査率のため大腸内視鏡に劣るということになります。
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大腸内視鏡検査は大腸癌スクリーニングの標準検査の一つである。 しかし、 受診率にはばらつきがあり、 CCEなどの代替検査も存在する。 この状況において、 大腸内視鏡検査と比較したCCEにおける新生物の検出率および受診率は依然として不明である。
そこで本研究では、 大腸癌スクリーニングにおけるFIT陽性患者を対象に、 CCEと大腸内視鏡検査が、 進行性新生物の検出率および受診率に及ぼす影響を評価した。
デンマークにおいて、 大腸癌スクリーニングにおけるFIT陽性患者が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられ、 Intention-to-treat (ITT) 解析で評価された。
主要評価項目は進行性新生物の検出率、 副次評価項目はCCEまたは大腸内視鏡検査の受診率であった。
39万6,676例に対して計47万3,684通の受診案内が送付され、 62.6%がFIT検査の検体を返送した。 そのうち1万1,075件 (4.5%) が陽性であり、 両群間で有意差は認められなかった。
FIT陽性例における大腸内視鏡受診率は、 研究群が91.7%、 対照群が91.1%であった。
研究群では45.8%がCCEを、 11.4%が大腸内視鏡検査を選択し、 42.8%がどちらでもよいとして大腸内視鏡検査を受けた。
最終的に、 当初CCEを選択した患者の69.9%が後に大腸内視鏡検査に紹介された。
進行性新生物の検出率は研究群0.67%、 対照群0.64%と類似していた。
著者らは 「CCEを大腸内視鏡検査の代替として提供しても、 進行性新生物の検出率に有意な変化はなく、 またFIT陽性後の大腸内視鏡検査への移行率が高いスクリーニングプログラムにおいて受診率を改善することもなかった。 むしろ二次的な大腸内視鏡検査の実施率が非常に高くなった。 したがって、 この状況下でCCEを推奨することはできない」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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