【NEJM】早期NSCLC、 術前・術後のペムブロリズマブでEFSが改善:KEYNOTE-671
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海外ジャーナルクラブ

1年前

【NEJM】早期NSCLC、 術前・術後のペムブロリズマブでEFSが改善:KEYNOTE-671

【NEJM】早期NSCLC、 術前・術後のペムブロリズマブでEFSが改善:KEYNOTE-671
Wakeleeらは、 切除可能な早期非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 術前・術後の抗PD-1抗体ペムブロリズマブ投与の有効性および安全性を二重盲検第Ⅲ相無作為化比較試験で検討。 その結果、 術前、 術後にペムブロリズマブを投与した群は、 術前化学療法のみの手術群に比べ、 無イベント生存期間 (EFS)、 主要病理学的奏効、 病理学的完全奏効 (pCR) を有意に改善することが明らかとなった。 本研究の結果は今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO 2023)で発表され、同時にNEJM誌において発表された。 

📘原著論文

Perioperative Pembrolizumab for Early-Stage Non-Small-Cell Lung Cancer. N Engl J Med. 2023 Jun 3. PMID: 37272513

👨‍⚕️監修医師のコメント

KEYNOTEシリーズ研究です。 OS含めて長期アウトカム結果が期待されます。

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【NEJM】早期NSCLC、 術前・術後のペムブロリズマブでEFSが改善:KEYNOTE-671

背景

切除可能なNSCLC患者において、 免疫チェックポイント阻害による術前・術後の周術期アプローチが、 単独アプローチを上回る可能性がある。

研究デザイン

対象

切除可能なNSCLC患者

介入

患者を以下の群に割り付け

  • ペムブロリズマブ群:397例
  • プラセボ群:400例
切除可能なII期、 IIIA期、 またはIIIB期 (N2期) のNSCLCの参加者を、 術前にペムブロリズマブ (200mg) またはプラセボを3週間に1回投与する群に1:1の割合で割り付けた。
それぞれシスプラチンベースの化学療法を4サイクル行った後手術をし、 術後にペムブロリズマブ (200mg) またはプラセボを3週間に1回、 最大13サイクルまで投与した。

主要評価項目

EFSと全生存期間 (OS)

副次評価項目

主要病理学的奏効、 pCR、 安全性

研究結果

主要評価項目

24カ月時点のEFS

  • ペムブロリズマブ群:62.4%
  • プラセボ群:40.6%
進行、 再発、 死亡のHR 0.58、 95%CI 0.46-0.72、 P<0.001

24カ月時点の推定OS

  • ペムブロリズマブ群:80.9%
  • プラセボ群:77.6%
P=0.02、 有意基準を満たさなかった。

副次評価項目

主要病理学的奏効

  • ペムブロリズマブ群:30.2%
  • プラセボ群:11.0%
差:19.2%ポイント、 95%CI 13.9-24.7、 P<0.0001、 閾値のP=0.0001

pCR

  • ペムブロリズマブ群:18.1%
  • プラセボ群:4.0%
差:14.2%ポイント、 95%CI 10.1-18.7、 P<0.0001、 閾値のP=0.0001

安全性評価

グレード3以上の治療関連有害事象

  • ペムブロリズマブ群:44.9%
  • プラセボ群:37.3%

グレード5の有害事象

  • ペムブロリズマブ群:1.0%
  • プラセボ群:0.8%

結論

切除可能な早期NSCLC患者において、 術前のペムブロリズマブ投与+化学療法後の手術および術後のペムブロリズマブ投与は、 術前化学療法単独後の手術と比較して、 EFS、 主要病理学的奏効、 pCRを有意に改善した。 この解析では、 OSに群間で有意差は認められなかった。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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