海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前
Leungらは、 2024年に米国集中治療医学会 (SCCM) が発表した敗血症、 急性呼吸窮迫症候群 (ARDS) および市中肺炎 (CAP) に用いるコルチコステロイドに関するガイドライン フォーカスアップデート版*についてJAMA誌のClinical Guidelines Synopsisで概説した。
*今回の論文で紹介されたガイドライン
このガイドラインでは、 敗血症性ショック、 ARDS、 重症市中肺炎におけるコルチコステロイド使用について、 GRADE手法を用いたシステマティックレビューおよびメタアナリシスから推奨が示されたとのこと。
敗血症性ショックでは十分なエビデンスとは言い難いながらも、 低用量ステロイド投与を条件付きで推奨し、 高用量・短期投与は有害事象リスクの増大により強く推奨されない。 ARDSでも死亡率低下が見込まれ、 条件付きで推奨されている。 重症CAPでは強い推奨となり、 入院患者の死亡率低減や人工呼吸器使用の短縮が期待される。
詳細については、 ガイドラインまたは今回の論文をご参照いただきたい。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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