HOKUTO通信
1年前
乳がんの再発リスクを算出する遺伝子検査が9月1日から、 公的保険の対象となる見通しとなった。 厚労相の諮問機関・ 中央社会保険医療協議会 (中医協) が7月5日の総会で了承した。
保険収載される予定の「オンコタイプDX 乳がん再発スコア®プログラム」 は、 エグザクトサイエンス (東京) が開発した。 ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の早期浸潤性乳がん患者の腫瘍組織から抽出した21遺伝子のRNA発現の定量値に基づき、 乳がんの再発スコアを算出する。 浸潤性乳がん患者における遠隔再発リスクを提示するほか、 抗がん剤治療をするかの判断をサポートする。
検査の公定価格は45万円前後、 3割負担だと15万円前後となる見通し。 年1万8700人の検査に使用すると予測されている。 保険診療で再発リスクを評価する場合のルールは以下となる予定。
ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で、 リンパ節転移がないか、 あっても3個以内の早期浸潤性乳がん患者
患者1人につき原則1回。 医学的必要性から2回以上の実施可能 (必要性をレセプトに記載)
オンコタイプDX 乳がん再発スコア®プログラムは 2021年12月、 エグザクトサイエンスの開発が遅れ、 保険収載がいったん見送られた。 今回、 同社が開発を終えたため、 中医協で改めて了承された。
【乳癌TNM分類】臨床病期分類・術後病理学的病期分類も確認できます。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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