【山口赤十字病院】研修医の希望を叶える柔軟なプログラムと充実したサポート体制！

山口赤十字病院 (山口市) の初期研修は､ 研修医の要望に応じたオリジナルプログラムを組めるといいます｡ 実際のところどうなのか｡ 同院で初期研修中の研修医3人に話を聞きました｡

インタビューに応じたのは､ 2年次の的場信宏先生､ 1年次の東成美先生､九州大協力型1年次の南立凌太朗先生です｡ (取材日 : 2024年7月11日)

研修先の決め手

｢お産｣✕｢内科｣ / 小児科･耳鼻科がある

――山口赤十字病院を研修先に選んだ決め手は

的場先生

｢九州大出身なので福岡周辺､関心が高い小児科と耳鼻科がある病院を探していたところ､当院の存在を知りました｣

東先生

｢私も似ていて､『産婦人科が強いところ』×『内科も充実している』の条件で探した結果､当院に出会いました｣

南立先生

｢僕は眼科を志望しており､九州大学病院のたすきがけ先で眼科診療ができる病院を探していました｡必要な研修を一貫してできる総合力に惹かれて希望しました｣

お互いの腕で採血練習をする南立先生･東先生

研修の特徴

当直対応が手厚い / 診療外の部分もフォローが丁寧

――実際に研修してよかった点と､イメージと異なった点は｡

南立先生

｢当直に対する対応です｡入職前は当直が怖かったですが､実際にやってみると手に負えないことや困ったことが起きても必ず上の先生が一緒についてくれるので､すぐに相談できます｡何より､当直明けは休めるよう配慮してもらっていて体力的にも助かっています｡今年度から当直明けは朝8時半に帰宅することになっており､帰ってゆっくりできるので翌日以降の勤務への影響が少ないです｣

的場先生

｢他診療科の先輩医師にコンサルトしやすいのもよい部分です｡処置室の場所から病棟移動のコツ､カルテの入力方法まで診療外の部分もフォローしてもらえるので､毎日の診療業務に専念しやすい環境ではないでしょうか｣

3年目医師の指導の下､ラパコレ (腹腔鏡下胆嚢摘出術) の研修をする東先生

若手の成長を後押しする懐の深さ

―― ｢柔軟性の高い研修ローテーションと､研修医個人のやりたいことにフォーカスした研修の実施｣が特徴と聞いているが､実際はどうか｡

的場先生

｢研修医2年目ですが､もちろんイエスです！興味のある領域が変わったら柔軟にプログラムを変更できます｡もともと小児科を志望して入職しましたが､いざ回ってみると『ちょっと違うぞ……｡』と感じる部分もあり､ 2年目のローテに急きょ膠原病内科を組み込みたいと相談したところ､快諾してもらえました｣

｢実は､救急に必要なスキルをより確実なものにしたくて､外部 (和歌山) での研修をもう一度受けることも決まりました｡やりたいことがあるなら､チャンスをもらえる環境がこの病院にはあります｣

――研修で印象に残っているエピソードを

大規模災害訓練でトリアージエリアを担当する的場先生 (右前)

南立先生

｢脳神経内科で診察をした際､病態に対する理解をより深められたと感じました｡実際に病気がある患者さんの反応は教科書とは全然違いましたし､患者さんを診療することで､初めて教科書で学んだ知識が活かされることを実感しました｡指導医･上級医の先生が付いてくれて､細かいところまで指導してもらえたので､より深く学ぶことが出来たと思います｣

東先生

｢診るべきポイントが患者さんごとに異なることが印象的です｡消化器内科の病棟業務では､触診をした際の腹部の硬さに個人差がありますし､同じ疾患でも注意点は違います｡これらの理解を促す形で､指導も進めてもらえました｣

的場先生

｢カルテの重要性を痛感した出来事があります｡抗がん剤治療中の患者さんの呼吸音や腹部の硬さを毎日チェックしていたのですが､朝は普通だったのに午後に急変し呼吸音も聞こえなくなったんです｡カルテへの記載やルーティンとなっている診療に意味があることを再認識しました｣