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122日前

「個性を伸ばすフィードバック」飯塚病院 澤邊先生インタビュー

100年の歴史を持つ株式会社麻生 飯塚病院 (以下、飯塚病院) は、「日本一のまごころ病院」を目指し、真心のこもった最良の医療を患者様に提供するために様々な取り組みを行っています. その中でも特に力を入れているのがスタッフの教育です. 「医療の質の向上のカギは、教育が握っている」というコンセプトの元で国内有数の教育環境を構築、初期研修修了後の進路は国内外でも多岐に渡る実績を誇っています. 
今回、医師3年目の澤邊先生に、飯塚病院の教育への取り組みについて株式会社HOKUTO代表の五十嵐がお話を聞きました. 

先輩医師の目的意識の高さが決め手

五十嵐:早速ですが、研修先を飯塚病院に決めた背景についてお聞かせください.

澤邊先生:神戸大学に通っていたこともあり、元々は関西で研修が有名な病院で探していました. 飯塚病院は九州の友人からの紹介です. ずっと関西にいたということもあり、九州という風土に魅力を感じて研修を希望しました. 二週間のクリニカル・クラークシップを受けた時期は6年生の7月と遅かったのですが、これまで様々な研修を受けてきた中でも自分の志向性に一番合っている病院だと感じました.

五十嵐:具体的にどんなところがご自身に合っていると感じられたのですか?

澤邊先生:いくつかあるのですが、一つは働き方です. 元々、若い頃にいろいろな経験をしておきたいと考えていました. 様々な病院での研修を経験する中で、地方の大きい病院が自分には合っているという考えに至りました. 地方の大きい病院であれば、多くの疾患を経験できるし、マンパワーも充実しているので、勉強する時間も確保することができます. 私自身、忙しく働きながら勉強にも集中したいと考えていたので、そういった意味では飯塚病院の働き方は魅力的でした.

五十嵐:地方の大きな病院の中でも、最終的に飯塚病院を選んだ理由があれば、教えてください.

澤邊先生:先輩医師の目的意識の高さが決め手となりました. 飯塚病院には全国から医師が集まってきています. 専攻医の方になぜ飯塚病院を選んだのかを話を聞いていくと、ある領域に一番詳しいエキスパートになりたい、飯塚病院で学んだ知識や経験を地元に持ち帰って地域医療に貢献したい、など、解像度が高い目的意識を持った方が多いのが印象的でした. 飯塚病院の先輩医師の元であれば、自分自身が成長していく姿を具体的にイメージすることができました.

丁寧なフィードバックで後輩の成長を促す文化

五十嵐:2年間の初期研修のプログラムを振り返ってみていかがですか?

澤邊先生:先輩医師が優秀な方々ばかりで、いろんなことを学ばせていただきました. 医学的な知識だけではなく、患者への接し方や、後輩への指導の仕方、医師として大事なスタンスなど、今後医師人生を歩んでいく上で重要なことを教えていただいたと思います. 先輩だけでなく、同僚や後輩にも優秀な医師が多く、接する中で刺激を受けることが多かったです.

五十嵐:優秀な医師が多いというお話ですが、具体的にどのような点を優秀だと感じられたのでしょうか?

澤邊先生:全員に共通して言えるのは、医療のレベルを高めたいと考えている意識の高さです. 個別のスキルや能力で見ると、それぞれに個性があり、他にはない優秀さを持っているところが特徴だと思います. 臨床効率が良い方もいれば、患者との接し方が上手な方もいますし、異常な程の医学知識を持っている方、手技が非常に優れている方など、タレントが豊富です.

五十嵐:飯塚病院のプログラムの中で、特に優れていると感じた点はどこでしょうか?

澤邊先生:色々な医師からのフィードバックが得られる仕組みがあるところです. 内科系の専攻医になった立場の視点での話になりますが、例えば当直でカルテを書くときには上の医師からの承認が必要ですが、承認の際にカルテの内容をしっかり見てくださる医師もいます. 根拠に基づいた論理的なカルテの書き方をスーパーバイズしてもらい、自分が次取るべきアクションが明確になるのは良い経験でした.

また、当直を始めたばかりで慣れない期間や、救急車診療にしっかり取り組む期間には、リーダーの医師や専攻医の医師と一緒に、その日に遭遇した症例や困った症例について振り返る時間が設けられていました.

飯塚病院の先達が築き上げてきた、後輩に教えるという文化がしっかり根付いているところは良いところだなと思います.

五十嵐:飯塚病院は何年にも渡って良い研修環境を提供し続けられていると評判ですが、それはなぜなのか、実際に研修を受けられる中で感じたことはありますか?

澤邊先生:大きく3つあると考えています.

1つ目は、先ほど申しましたように、先輩医師からのフィードバックを受けられる仕組みがちゃんと運用されていることです.

2つ目は、おそらくですが面接の段階で学習意欲の高い学生を選んでいることです. 私の同期でも学習意欲の高い医師が多く、同期から得られる刺激が自分自身のモチベーションにつながっています.

3つ目は、研修医が勉強したいことに集中できる時間を作れることです. 前提としてマンパワーが充実しているからというのはもちろんあるのですが、当直は当直担当に任せるなど、研修医が勤務から解放される時間を作れるように、勤務体制を作っていると思います. 他のことに忙殺されて学びたいことを学べない状況や、呼び出しがあるのではないかといった心配事で集中力が削がれてしまう状況が生まれないように、体制を整えていると思います. 特に総合診療科ではそれが徹底されていたな、と振り返ると思います.

ジェネラルな土台の上に、尖った個性のある医師を目指す

五十嵐:今医師3年目とのことですが、将来こういう医師になりたい、といった目標があればぜひお聞かせください.

澤邊先生:ジェネラリストの土台をもったスペシャリストになりたいと思っています. 初期研修を受ける中でその思いを抱くようになりました.

五十嵐:なぜそう思われるのでしょうか.

澤邊先生:やはり医学は幅が広く、1人の人間が全ての医学知識をアップデートし続けることは難しいです. 自分としてはある分野で深い知識や経験を積み上げて、尖っている部分を持った医師になりたいと思っています. では自分の専門外の患者さんはその専門の医師に丸投げで良いかというとそうではなく、色々な科目の土台があった上で、ここまでは自分でできて、ここから先は専門の医師に頼まないといけない、といった判断をできるようになりたいんですね. その方が幅広い患者さんに対して学んだことを還元できると思っています.

個性を育む充実した教育環境

五十嵐:最後に、医学生に向けてメッセージがあればぜひお願いします.

澤邊先生:飯塚病院の初期研修医の同期は20名弱いるのですが、みんなそれぞれ個性的で、違う方向に尖っています. また、内科にすごく興味を持っていた人が研修を通して救急専門医を目指すようになったりと、研修を受ける中で元々の志向性とは違う分野に向かうことも多くあります. 逆に言うと、それだけ色々な科で充実した研修を受けられるということは言えるかなと思います.

後輩を育てるという文化は根強く、教えることに熱心な医師が多いですし、みなさんそれぞれ興味を持っている分野は違うので、色々な学びが得られると思います. 統計に強い方、働き方改革に取り組む方などいらっしゃるので、医学分野以外でも刺激を受けることは多いです.

あと、血液内科のリクルート的な話でいうと、飯塚病院の血液内科の専攻医のプログラムは自分が1人目なんですね. まだ手探りな部分もありますが、市中病院ならではの血液内科のプログラムを上の医師方が一生懸命作ってくださっていますし、指導熱心な医師ばかりです. 市中病院の血液内科で働くことに興味がある方がいれば、見学に来ていただけるとすごく嬉しいなと思います.

五十嵐:本日はお時間いただきありがとうございました.

澤邊太郎先生プロフィール

飯塚病院 専攻医 (血液内科) 
兵庫県出身. 2020年に神戸大学を卒業後、飯塚病院に入職. 初期研修修了後、現在は同病院の血液内科専攻医として勤務. 
中学、高校と生物部に所属し、生き物に関する興味関心を活かせる仕事として医師を志す. 
趣味はスキー、オーケストラ鑑賞など. 

>>飯塚病院ホームページはこちら

インタビュアー:五十嵐北斗

株式会社HOKUTO 代表取締役
医師に愛されるプロダクトを作る、というビジョンを掲げ、研修病院口コミサイト「HOKUTO resident」、医師向け臨床支援アプリ「HOKUTO」を運営. 

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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