海外ジャーナルクラブ
11日前

国立がん研究センター中央病院の加藤健氏らの研究グループは、 未治療の進行食道扁平上皮癌 (ESCC) 患者を対象に、 ニボルマブ + 化学療法またはニボルマブ + イピリムマブについて、 化学療法と比較する非盲検第Ⅲ相無作為化比較試験 (CheckMate 648) の最短5年追跡時の解析を実施した。 その結果、 PD-L1 TPS 1%以上の患者では、 ニボルマブ + 化学療法、 ニボルマブ + イピリムマブのいずれにおいても、 化学療法と比べて全生存期間 (OS) の改善が引き続き認められた (いずれもHR 0.62)。 試験結果はAnn Oncol誌に発表された。
本試験の主な限界は、 非盲検デザインに伴うバイアスの可能性と、 有害事象の因果関係などの主観的評価を含むアウトカムによる評価バイアスの可能性です。
【CheckMate 648試験】食道癌1次治療におけるニボルマブ+化学療法
未治療の進行食道扁平上皮癌 (ESCC) では、 ニボルマブ + 化学療法とニボルマブ + イピリムマブがいずれも化学療法と比較して全生存期間 (OS) の有意な延長を示している。
本稿では、 CheckMate 648の最短5年の追跡期間におけるOSと追加解析の結果を報告する。
CheckMate 648は、 未治療で切除不能な進行・再発または転移を有するESCC患者を対象とした非盲検第Ⅲ相無作為化比較試験である。
計970例が以下の3群に1:1:1で無作為化された。
主要評価項目は、 PD-L1 TPS 1%以上の患者におけるOSと盲検下独立中央判定 (BICR) による無増悪生存期間 (PFS) であり、 主な副次評価項目は無作為化された全患者におけるOSとBICRによるPFSであった。
最短5年の追跡時点で、 PD-L1 TPS 1%以上の患者では、 ニボルマブ併用の各群で、 いずれも化学療法群と比較してOS改善が引き続き認められた。
OS改善 vs 化学療法
無作為化された全患者でも、 ニボルマブ併用の各群で、 いずれも化学療法と比較してOS改善が示された (いずれもHR 0.77 [95%CI 0.65-0.92])。
PD-L1 TPS 1%以上の患者におけるPFSは、 ニボルマブ + 化学療法が、 化学療法を上回った (HR 0.67 [95%CI 0.51-0.88])。
ニボルマブ + イピリムマブでは、 化学療法に対するPFS改善は認められなかった。
Grade 3/4の治療関連有害事象は、 ニボルマブ + 化学療法群で49%、 ニボルマブ + イピリムマブ群で33%、 化学療法群で37%に発現した。
著者らは、 「ニボルマブを含む治療レジメンは、 5年追跡時点でも化学療法と比較して臨床的に意義のあるOSベネフィットを示し続け、 新たな安全性シグナルは認められなかった。 これらのデータは、 進行ESCC患者の1次治療でのニボルマブと化学療法またはイピリムマブとの併用をさらに支持するものである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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