海外ジャーナルクラブ
9ヶ月前
Abrisqueta氏らは、 再発/難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の患者を対象に、 抗体薬物複合体ポラツズマブ ベドチン+抗CD20抗体リツキシマブ+免疫調節薬レナリドミド併用療法 (Pola+R+Len) の有効性と安全性について、 第Ib/II相多施設共同単群試験で検討した。 その結果、 全体的な奏効は限定的であるものの、 一部の患者には一定の効果が認められ、 忍容性のある安全性プロファイルを有していることが示された。 本研究はLancet Haematol誌において発表された。
事前に規定された the response rates は40%でしたので、 それには達しなかったということです。
再発/難治性DLBCLは造血幹細胞移植が不適格で治療選択肢が限られ、 予後が不良であるため、 新規併用療法の有効性と安全性を検証する。
18歳以上の再発または難治性DLBCLで、 抗CD20抗体を含む化学免疫療法の前治療を1ライン以上受け、 造血幹細胞移植が不適格な患者 (ECOG PS≦2)
用量漸増フェーズ (第Ⅰb相*) : 18例
リツキシマブ 375mg/m²+ポラツズマブ ベドチン 1.8mg/kg (全コホート) による導入療法 (28日間6サイクル)** →レナリドミド10mg (コホートA) /15mg (コホートB) /20mg (コホートC) を経口投与
用量拡大フェーズ (第Ⅱ相) : 39例
設定された第Ⅱ相の推奨用量でのPola+R+Len (28日間6サイクル)
解析は、 安全性集団および有効性集団において実施された。
有害事象 (AE) の発現率
第Ⅰb相では、 第Ⅱ相におけるレナリドマイドの推奨用量として20mgが確認された。
31%
最も多かったGrade3~4のAEは好中球減少症 (61%) および血小板減少症 (14%) であった。
重篤なAEは40%、 1例が治療関連AEにより死亡した。
再発または難治性DLBCLに対するポラツズマブ ベドチン+リツキシマブ+レナリドミド併用療法は事前に規定されたCR率を達成しなかった。 しかし、 一部の患者においては年単位での疾患コントロールが可能であり、 臨床的有益性が認められた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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