海外ジャーナルクラブ
4日前

Sasieniらは、 イングランドの50~77歳の成人を対象に、 血液を用いた多がん種早期検出 (MCED) 検査による年1回・最大3回の検診を通常ケアに追加する効果を無作為化比較試験NHS-Galleriで検討。 その結果、 事前規定の12癌種におけるIII/IV期癌の発生率に群間で有意差は認められなかった。 一方、 副次評価項目であるIV期癌の発生率比は0.86 (95%CI 0.74-1.00) であった。 試験関連有害事象は1%未満で重篤なものはなかった。 試験結果はNEJM誌に発表された。
追跡期間が比較的短く、 両群のがん罹患率はまだ収束していないため、 MCEDの効果は十分に成熟していない可能性があります。
血液を用いて複数の癌種を早期に検出する多がん種早期検出 (MCED) 検査を、 通常ケアに加えて検診に用いることの臨床的有用性は明らかでない。 本試験は、 MCED検査による検診が進行期癌の診断に与える影響を検討した。
イングランドで実施された無作為化比較試験で、 50~77歳の参加者から最大3回の年次受診時に末梢血を採取した。 ベースライン採血後、 参加者は以下の2群に1:1で無作為化された。 参加者と試験担当者には当初、 割り付けが知らされなかった。
主要評価項目は事前規定の12癌種*におけるIII/IV期癌とし、 主要な副次評価項目は同12癌種におけるIV期癌とした。
群間差は、 3回の検診ラウンドおよび最後の参加者の3回目受診から12ヵ月以上追跡した時点でのを経た時点の発生率**で評価した。
3回の検診ラウンド後、 事前規定12癌種のIII/IV期癌の発生率は介入群と対照群で有意差を認めなかった (発生率比 [IRR] 1.03, 95%CI 0.92~1.14, p=0.63)。
3回の検診ラウンド後のIV期癌のIRRは0.86 (95%CI 0.74~1.00) であった。
試験関連有害事象は参加者の1%未満に発現し、 重篤なものはなかった。
著者らは 「MCED検査を通常ケアに加えた3回の検診では、 事前規定12癌種におけるIII/IV期癌の発生率低下は認められなかった。 III/IV期癌およびIV期癌における群間差の経時的な推移を見極めるためには、 さらなる追跡調査が必要である」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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