HOKUTO編集部
11ヶ月前

Duskaらは、 III/IV期上皮性卵巣癌の1次化学療法でベバシズマブを併用する際の効果をリアルワールドデータから検討した。 その結果、 高リスク患者でのみベバシズマブ併用の有益性が示された。 研究結果はCancer誌に発表された。
患者の30%に手術の記録がないなど (実施されなかったのか、 単に記録がないのかは不明)、 データの欠損や詳細情報不足をlimitationとして挙げています。
これまでに実施された臨床試験では、 ステージIII/IV上皮性卵巣癌に対して1次化学療法にベバシズマブを併用すると、 全生存期間は改善しないものの、 無増悪生存期間 (PFS) が改善することが示されている。
このほか、 高リスク患者ではベバシズマブ併用の恩恵が大きくなる可能性も指摘されている。
電子カルテ由来データベースを用いて、 III/IV期上皮性卵巣癌患者を対象に、 1次化学療法開始から次の治療開始までの期間および実臨床全生存期間をカプラン・マイヤー法で推定した。
患者のリスク別に、 1次化学療法におけるベバシズマブ併用の有無と実臨床での転帰との関係を評価した。 高リスクは、 IV期またはIII期で目に見える残存病変がある、 あるいは手術の記録がない場合と定義した。
高リスク患者では、 ベバシズマブ併用群では次の治療までの期間が有意に長かった (p=0.032) ほか、 実臨床全生存期間 (real-world OS) も延長傾向が示された (p=0.052)。
高リスク以外の患者では、 ベバシズマブ併用による差は認められなかった。
著者らは、 「ベバシズマブ併用による臨床的な有益性が高リスク患者に限定される可能性があることを示唆する過去の臨床試験データを裏付ける結果となった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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