海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

Nordestgaardらは、 米国の健康女性2万5,000例以上を対象に、 Lp(a)と30年間の心血管リスクとの関連を検討した。 その結果、 Lp(a)濃度30mg/dL超は心血管イベントのリスク上昇、 120mg/dL超は虚血性脳卒中および心血管死のリスク上昇と関連していた。 また、 欧州系集団においてLp(a)濃度と関連する遺伝子LPA rs3798220の変異アレル保持者でも主要心血管イベントリスク上昇を認めた。 試験結果はJAMA Cardiology誌に発表された。
参加者は主に女性医療従事者であり、 健康意識や社会経済的背景が一般集団と異なる可能性があります。
リポ蛋白 (Lp) a高値は、 健康な人での心血管リスクを上昇させることが知られており、 スクリーニングガイドラインを複雑にしている。 本研究では、 ベースラインのLp(a)濃度について、 スプラインモデル (非線形回帰モデル)、 臨床的閾値、 およびパーセンタイルを用いて、 30年間の心血管リスクとの関連を検討した。
米国Women’s Health Studyに参加した健康な医療従事者女性を対象とし、 1993~2023年に前向きに追跡した。 曝露変数は、 ベースラインLp(a)濃度、 Lp(a)の臨床的閾値およびパーセンタイル、 ならびに欧州系集団においてLp(a)濃度を左右するLPA rs3798220遺伝子型とした。
主要心血管イベントを主要評価項目とし、 年齢調整・多変量調整をしたCox比例ハザードモデルで各アウトカムのHRを算出した。
解析対象のLp(a)値を有する2万7,748例、 rs3798220遺伝子型情報を有する欧州系2万3,279例において、 追跡期間 (中央値) 27.8年に3,707件、 3,165件の主要心血管イベントが発生した。
Lp(a)30 mg/dL超または75パーセンタイル (31mg/dL) 超では、 30年間の主要心血管イベントおよび冠動脈性心疾患のリスクが上昇した。
120mg/dL超または99パーセンタイル (131mg/dL) 超では、 虚血性脳卒中および心血管死のリスクが上昇した。
各Lp(a)濃度を比較した多変量調整HRは以下の通りであった。
120mg/dL超 vs 10mg/dL未満
99パーセンタイル超 vs 50パーセンタイル未満
また、 rs3798220 変異アレル保持者では、 主要心血管イベントリスクが高かった。
著者らは、 「健康女性において、 高Lp(a)は30年間の心血管疾患リスク増加と関連していたことから、 Lp(a)によるスクリーニングには実施の価値がある」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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