寄稿ライター
1ヶ月前

新薬や医療機器に対する医師ならではの 「肌感覚」。 それは、 投資先の銘柄を探すうえで大きな強みになります。 連載 「証券プロ解説!医師の投資入門」 第5回では、 現場の知識を活かした医療関連株の見つけ方と、 参考銘柄を紹介します。
医療業界は専門性が高く、 一般の投資家が 「新薬の画期性」 や 「最新機器の利便性」 を正確に評価するのは簡単ではありません。
一方、 医師は日々の診療を通じて、 新しい医療技術や新薬に触れる機会があります。 よって 「患者からの需要が高いか」 「医療現場に広く普及しそうか」 といった点を、 自身の知識や経験をもとに、 いち早く判断できます。

こうした現場ならではの視点は、 企業や製品の将来性を見極める際の貴重な情報となります。 つまり、 医師であることが情報のアドバンテージとなり、 強みを活かした投資ができるのです。
銘柄選びの際は、 医師ならではの 「肌感覚」 を活かし、 日々の診療や業界の変化に目を向けることが重要です。
例えば、 「特定の医療機器を導入する医院が増えている」 「治療効果への期待が高い新薬が発売された」 「学会で特定の治療技術に関する発表が目立つようになった」 といった変化は、 医療従事者だからこそ気づきやすいものです。

こうした現場の実感は、 業界の変化や企業の動向に気づくきっかけとなります。 もちろん、 個人の実感だけで、 市場のトレンドや企業業績を予測できるわけではありません。
しかし、 医師は一般の投資家よりも業界動向に触れる機会が多く、 変化の兆しを早い段階で捉えやすい環境にあります。日々の診療で得られる気づきは、 投資先を検討する際の有力な手がかりになるでしょう。
現場で得た知識や経験を投資に活かすなら、 まずは日頃から接する機会の多い企業に注目してみましょう。 ここからは、 医師の知識や経験を活かして評価しやすい医療関連株を3銘柄紹介します。

心電計で国内トップシェアを誇る、 医療用電子機器の専門メーカーです。 循環器領域に強みを持ち、 AEDや人工呼吸器、 在宅医療関連機器まで幅広く展開しています。 製品の信頼性や使い勝手など、 現場でのリアルな評価を参考にできるでしょう。

医療用ガイドワイヤーやカテーテルなど、 低侵襲治療用デバイスを製造するメーカーです。 心臓・脳血管領域で高い競争力を持ち、 主力のガイドワイヤーは世界120以上の国と地域で使用されています。 実際の手技を通じて製品の性能や使いやすさを評価できる点は、 医師ならではの強みといえるでしょう。

中枢神経系、 がん、 循環器・腎領域を中心に医薬品事業を展開する総合ヘルスケア企業です。 医療現場での処方動向は、 事業の成長性を見極めるうえで参考になるでしょう。 また、 ポカリスエットをはじめとする健康関連製品も手がけており、 医薬品以外にも収益源を持つ安定感も魅力です。
医師の日常業務には、 投資のヒントがあふれています。 日々の診療や学会などから得られる情報は、 一般の投資家には把握しづらいものです。 現場で培った知識や経験を活かして、 身近な企業の動向に目を向けてみてはいかがでしょうか。


編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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