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1時間前

札幌医科大学感染制御・臨床検査医学講座 髙橋聡氏らの研究グループは、 複雑性尿路感染症 (cUTI) または急性単純性腎盂腎炎の成人患者を対象に、 セフェピムまたはアズトレオナム+nacubactam併用療法の有効性と安全性を、 イミペネム+シラスタチンを対照に、 第Ⅲ相二重盲検ランダム化比較試験Integral-1で検討した。 その結果、 セフェピム+nacubactamは非劣性および優越性を示し、 アズトレオナム+nacubactamも非劣性を示した。 本研究はLancet誌において発表された。
対照群にイミペネム・シラスタチン (カルバペネム系抗菌薬) を用いたため、 カルバペネム耐性菌感染症患者は除外されており、 結果の一般化には制限があります。
Nacubactamは、 新規βラクタマーゼ阻害薬であり、 セフェピムまたはアズトレオナムとの併用で用いられる。 Integral-1試験では、 複雑性尿路感染症または急性単純性腎盂腎炎において、 nacubactamを含む2つの併用療法が、 標準的治療薬の1つであるイミペネム+シラスタチンと比較して有効かつ安全であるかが検討された。
対象は、 日本を含む9ヵ国79施設で登録された、 cUTIまたは急性単純性腎盂腎炎の成人患者だった。 患者は、 セフェピム+nacubactam群、 アズトレオナム+nacubactam群、 イミペネム+シラスタチン群の3群に2 : 1 : 1の割合で割り付けられた。 主要評価項目は、 治癒判定時点での臨床的・微生物学的複合成功割合だった。
614例が無作為化され、 431例が主要有効性解析に含まれた (セフェピム+nacubactam群214例、 アズトレオナム+nacubactam群112例、 イミペネム+シラスタチン群105例)。 治癒判定時点での臨床的・微生物学的複合成功は、 セフェピム+nacubactam群が82%、 アズトレオナム+nacubactam群が72%、 イミペネム+シラスタチン群が61%だった。
イミペネム+シラスタチン群に対する成功率の差は、 セフェピム+nacubactam群で21.3% (95%CI 10.9-32.0) であり、 事前に規定された非劣性および優越性を満たした。 アズトレオナム+nacubactam群では11.4% (95%CI -1.2-23.7) であり、 非劣性を満たした。
治療下有害事象は、 セフェピム+nacubactam群33%、 アズトレオナム+nacubactam群30%、 イミペネム+シラスタチン群43%で報告された。 治療関連死は認められなかった。
著者らは、 「セフェピムまたはアズトレオナム+nacubactamの併用療法は、 薬剤耐性菌による感染症を含む、 グラム陰性菌による複雑性尿路感染症および急性単純性腎盂腎炎に対する潜在的な治療選択肢である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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