最新薬剤情報 & 使い分け
5日前
2025年1月、 急激に流行拡大しているインフルエンザの治療薬のひとつであるオセルタミビル「サワイ」が供給停止となった。 本稿ではその使い分けを概説する。 なお、 前提として、インフルエンザウイルス感染症への抗ウイルス薬のルーチン投与は必須ではなく、 リスクや患者背景をもとに判断する。
いずれも原則 発熱後48時間以内の患者が投与対象となる (入院患者はこの限りではない)。 また、 予防投与は保険適用の対象外で自費となる。
💊薬剤添付文書はこちら
シンメトレル®錠、 リレンザ®、 タミフル®カプセル、 タミフル®ドライシロップ、 イナビル®吸入粉末剤、 ラピアクタ®点滴静注、 ゾフルーザ®錠
使用頻度の低いシンメトレル® (アマンタジン) 以外の詳細情報を以下にまとめました。
肝障害患者に「禁忌」とされている薬剤はない。 なお、ゾフルーザ®のみ肝代謝型である。
米国感染症学会 (IDSA) の記載例を引用する。
- 成分に対し過敏症歴のある患者 : 全て
- 心臓、循環器系疾患 : ラピアクタ®
いずれの薬剤も 「有益性が危険性を上回ると判断される場合」 のみ投与
いずれの薬剤も 「治療の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮」 して投与
タミフル®は母乳移行が僅かなので投与可能⁵⁾
- 幼少児 : 2㎎/㎏ (DS剤 66.7㎎/㎏)
- 乳児以下 : 3㎎/㎏ (DS剤 100㎎/㎏)
最終更新 : 2025年1月9日
監修医師 : HOKUTO編集部医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。