非課税枠9倍 新NISAどれ買う?
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医師のためのLIFESTYLE特集

1年前

非課税枠9倍 新NISAどれ買う?

非課税枠9倍 新NISAどれ買う?
2024年1月から始まる新NISA (少額投資非課税制度) で購入できる投資信託の第1弾として、 約1000本の商品が公表されました。  スタートは半年先ですが、 多忙な医師の皆様にとって利用しやすいものなのかを確認してみましょう。

新NISA概要をおさらい

NISAは、 株式や投資信託を売って得た利益などに税金がかからないお得な制度です。 今は、 一定の投資信託を年40万円まで購入できる 「つみたてNISA」( 非課税期間:最長20年) と、 個別株も含めて幅広く年120万円まで購入できる 「一般NISA」(非課税期間:最長5年) の2つがあり、併用はできません。

新NISAでの変更点を以下の表でおさらいしましょう。新NISAは、 現行のつみたてNISAを引き継ぐ 「つみたて投資枠」 と、 一般NISAを衣替えした 「成長投資枠」 を併用できます

非課税枠9倍 新NISAどれ買う?

非課税枠はつみたて投資枠が年120万円、 成長投資枠が年240万円で、 合算すると年間の投資上限額は360万円となります。 つまり、 現在つみたてNISA (年40万円) を選択している人にとっては非課税枠が9倍に拡大します。 生涯の非課税枠も1800万円と大幅に増え、 非課税期間も無期限となります。

1000商品の特徴は?

投資信託協会が6月下旬に第1弾で発表した新NISAの約1000商品は、 いずれも 「成長投資枠」 のものです。 資産運用会社が金融庁の基準に従って申請しました。 協会は順次対象商品を拡充し、 最終的には約2000本とする方針です

1000本の中身を見ると、 株式に投資する投資信託が多く、 特定の株価指数に連動した成果を目指す 「インデックスファンド」 が目立ちます。 これは、 現在のつみたてNISAとの重複が多いことを表しています。 数えてみると、 つみたてNISAの対象商品の7割程度が 「成長投資枠」 の商品に登録されていました

つまり、 つみたて投資枠と成長投資枠の非課税枠を、 1本の商品で概ねカバーできるということです。 長期投資を考えており、 なおかつ多忙で銘柄を吟味する時間のない医師の皆様にとっては朗報といえるでしょう

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レバレッジ、 毎月分配型は対象外に

協会や金融庁によると、 公募で買える投資信託は計約6000本。 現在の一般NISAはその全てが購入対象となっていますが、 新NISAでは3分の1程度 (2000本) となります。 どんな商品が買えなくなるのでしょうか。

まずは、 日経平均株価や東証株価指数 (TOPIX) など特定の株価指数について、 2倍の値動きになる 「レバレッジ型」 の商品が挙げられます。 「ハイリスク・ハイリターンで、 長期の資産形成を促すNISAに向かない」 (金融庁) との判断です。 同様の理由で、 設定時点で運用期間が残り20年未満の商品も買えなくなります。

また、 運用が不調でも元本を取り崩して分配金にあてる 「毎月分配型」 の商品についても対象外となりそうです。 運用効率の低さなどが以前から指摘されていました。

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追加リストにも注目

ただ、 「まずは堅実性の高い商品が登録された」 (金融ジャーナリスト) 段階で、 今後、 比較的リターン・リスクの高い運用商品でも、 パッケージを替えて投入される可能性もあるといいます。

興味のある方は、 今後の追加リストも注目してみてはいかがでしょうか。

参考資料

投資信託協会:NISA成長投資枠の対象商品

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こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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