海外ジャーナルクラブ
4日前

Cappelliniらは、 輸血依存性αサラセミアまたはβサラセミアの成人患者を対象に、 経口ピルビン酸キナーゼ活性化薬mitapivat (100mg1日2回48週投与) を、国際共同第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験ENERGIZE-Tで検討。 その結果、 主要評価項目のtransfusion reduction response (TRR) 達成割合は、 mitapivat群で30%とプラセボ群 (13%) に比べ有意に上回った。 一方、 重篤な有害事象は11% vs 15%であり、 死亡例は認められなかった。 試験結果はLancet誌に発表された。
本研究の主な限界は、 治療反応の予測因子やサブグループ間の差を検証するよう設計・検出力設定されておらず、 各サブグループの症例数も少ないため、 特定の患者群におけるmitapivatの有効性を十分に評価できない点です。
αサラセミアでは疾患修飾療法が確立しておらず、 βサラセミアでも経口薬の選択肢はない。
本試験では、 輸血依存性サラセミアの成人患者を対象に、 経口mitapivatの有効性および安全性を検証した。
ENERGIZE-Tは、 北米・欧州・アジア太平洋・南米・中東の19カ国で実施された国際共同第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験である。
18歳以上の輸血依存性αサラセミアまたはβサラセミアの患者を対象とした。 2021年11月30日~2023年5月2日に305例がスクリーニングされ、 うち258例が無作為化された。 割り付けは地理的地域およびサラセミアの遺伝子型で層別化された。
対象患者は、 以下の2群に2:1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目はTRR**であり、 有効性は無作為化された全例 (全解析対象集団) を対象に解析された。 有害事象および重篤な有害事象のタイプ・重症度・因果関係は、 治験薬を1回以上投与された患者で評価された。
無作為化された258例の年齢中央値は33.5歳、 女性53%であった。 258例中238例 (92%) が二重盲検治療期間を完了した。
全解析対象集団において、 TRR達成割合はmitapivat群30% (171例中52例)、 プラセボ群13% (87例中11例) であり、 調整群間差18%㌽ (95%CI 8-27, 両側p=0.0003) でmitapivat群が有意に高かった。
安全性解析対象集団は、 mitapivat群172例 (プラセボ群に割り付けられたが誤ってmitapivatを1回投与された1例を含む)、 プラセボ群85例であった。
有害事象はmitapivat群155例 (90%)、 プラセボ群71例 (84%) に報告され、 mitapivat群では頭痛、 上気道感染、 入眠障害、 下痢、 疲労の頻度が高かった。
重篤な有害事象は、 mitapivat群で19例 (11%)、 プラセボ群で13例 (15%) に認められた。 有害事象による治験薬の中止は、 それぞれ10例 (6%)、 1例 (1%) であった。 死亡例は報告されなかった。
著者らは「mitapivatは輸血負担を有意に軽減し、 忍容性も概ね良好であった。 本結果は、 輸血依存性αサラセミアまたはβサラセミアの成人に対する初の経口疾患修飾療法として、 mitapivatを支持するものである」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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