HOKUTO編集部
3ヶ月前
抗Trop-2抗体薬物複合体 (ADC) であるダトポタマブ デルクステカン (Dato-DXd) が、 「化学療法歴のあるホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能または再発乳癌」を適応として2024年12月27日に国内承認されました。 本稿ではDato-DXdの概要や、 関連するコンテンツをまとめてお届けいたします。
化学療法歴のあるホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能または再発乳癌
未収載
【1コース】21日間
1回6mg/kg (体重) を90分かけて3週間間隔で点滴静注。 初回投与の忍容性が良好であれば2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。 なお、 患者の状態により適宜減量する。
HR陽性かつHER2低発現または陰性で、 化学療法による前治療歴のある手術不能または再発乳癌を対象に、 2次/3次治療としてのDato-DXd投与の有効性および安全性について、 化学療法投与群と比較評価した第Ⅲ相国際共同無作為化比較試験TROPION-Breast01の結果、 主要評価項目の1つである無増悪生存期間 (PFS) は有意な改善を示した。
PFS中央値
Dato-DXd群 6.9ヵ月 vs 化学療法群 4.9ヵ月
HR 0.63 (95% CI 0.52-0.76)、 p<0.0001
2025年1月時点で国内承認されている乳癌ADCは、 ①トラスツズマブ エムタンシン (T-DM1) ②トラスツズマブ デルクステカン (T-DXd) ③サシツズマブ ゴビテカン (SG) そして④ダトポタマブ デルクステカン (Dato-DXd) の4種類である。
¹⁾ 第一三共株式会社. ダトロウェイ®添付文書 (2024年12月作成第1版)[最終確認: 2025/01/21]
²⁾ 第一三共株式会社. ダトロウェイ®適正使用 (2024年12月作成)[最終確認: 2025/01/21]
³⁾ J Clin Oncol. 2024 Sep: JCO2400920.
乳癌ADC、 T-DM1 / T-DXd / SGの使い分けは?
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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