海外ジャーナルクラブ
2日前

Vafaiらは、 PCSK9を不活化させる開発中の塩基編集治療薬VERVE-102について、 ヘテロ接合性家族性高コレステロール血症または若年発症冠動脈疾患を有する成人を対象に、 安全性およびPCSK9値・LDL-C値の変化を、 第Ⅰ相・非盲検・単回漸増投与試験にて検証した。 その結果、 用量制限毒性は認められなかった。 PCSK9値、 LDL-C値は用量依存的かつ持続的に低下し、 PCSK9値の低下率は、 0.3mg/kgで51%、 1.0mg/kgで88%、 LDL-C値の低下率は、 0.3mg/kgで9%、 1.0mg/kgで62%であった。 試験結果はNEJM誌に発表された。
安全性評価は、 病状が安定した選択的な患者集団に対して、 前投薬を行い投与後少なくとも2日間入院観察する条件下で実施されており、 実臨床への一般化には限界があります。
PCSK9機能喪失型変異を有する者では、 同様の変異を有しない者と比べて、 LDL-C値が低く、 動脈硬化性心血管疾患イベントも少ない。
VERVE-102は、 肝臓のPCSK9を持続的に不活化することを目的として設計され、 開発中の塩基編集治療薬である。
本研究は、 第Ⅰ相・非盲検・単回漸増投与試験であり、 ヘテロ接合性家族性高コレステロール血症または若年発症冠動脈疾患を有する成人を対象とした。
VERVE-102を6用量 (総RNA量0.3~1.0mg/kg体重) いずれかで単回静脈内投与し、 安全性、 血中PCSK9蛋白濃度およびLDL-C値の変化を評価した。
全体で計35例がVERVE-102の投与を受け、 少なくとも28日間の追跡を受けた。
用量制限毒性は認められなかった。
軽度から中等度の輸液関連反応および一過性のALT値上昇が確認された。 胃食道逆流症を有する1例で、 誤嚥性肺炎が発現した。
PCSK9値、 LDL-C値は用量依存的に減少し、 その低下効果は、 15人の患者では1年間の追跡期間中に持続的に認められた。
PCSK9値の低下率
LDL-C値の低下率
著者らは、 「VERVE-102単回投与により、 PCSK9値およびLDL-C値は用量依存的かつ持続的に低下した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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