海外ジャーナルクラブ
3ヶ月前
Parkらは、 歯周炎および口腔衛生行動 (歯磨き、 歯科受診、 歯石除去) が炎症性腸疾患 (IBD) の発症リスクに及ぼす影響を、 韓国の国民健康保険データベースを用いた全国規模のコホート研究で検討した。 その結果、 多変量解析で、 歯周炎罹患によりクローン病 (CD) および潰瘍性大腸炎 (UC) の発症リスクがそれぞれ有意に増加した (調整HR : CD 1.32 [95%CI 1.14-1.52] ;UC 1.21 [95%CI 1.10-1.32]、 いずれもp<0.001)。 このほか、 1日3回以上の歯磨きにCDの発症リスク低下との関連が認められた (調整HR 0.81 [95%CI 0.65-0.99]、 p=0.049) が、 UCとの有意な関連性は示されなかった。 この研究はAm J Gastroenterol誌に発表された。
歯周病という歯科領域とIBDという医科領域とのGap研究です。 今後このような研究テーマが増えていくと思われます。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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