HOKUTO編集部
1年前
骨転移を有する症候性の去勢抵抗性前立腺癌患者において、 塩化ラジウム (223Ra) の効果を、 プラセボを対照に検証した第Ⅲ相比較試験ALSYNPCAの結果より、 全生存期間 (OS) に対する有益性が示された。
▼解析結果
適応:骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌
通常、 成人には、 1回55kBq/kgを4週間間隔で最大6回まで、 緩徐に静脈内投与する。
骨転移を有する症候性の去勢抵抗性前立腺癌患者
921例を以下の2群に2:1で割り付けた。
主要評価項目
副次評価項目
HR 0.70 (95%CI 0.58-0.83)、 p<0.001
OSのサブグループ解析
ドセタキセルの使用歴、 ALP値、 ビスホスホネート併用の有無に関わらず、 223Ra群においてOSの延長が認められた。
HR 0.66 (95%CI 0.52-0.83)、 p<0.001
HR 0.17 (95%CI 0.13-0.22)、 p<0.00001
HR 0.64 (95%CI 0.54-0.77)、 p<0.00001
p<0.001
p<0.001
治療関連AE (グレード3以上) の発現率
223Ra群では、 プラセボ群と比較して、 試験薬投与期間中にQOLが有意に改善した患者の割合が高かった (25%対16%、 P=0.02) 。
骨転移を有する症候性の去勢抵抗性前立腺癌患者において、 223Raはプラセボと比較し、 OSを有意に延長させることが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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