海外ジャーナルクラブ
7日前

Ravensbergらは、 高齢者におけるレボチロキシン治療の長期継続の必要性を検証するために、 60歳以上の地域在住成人を対象にレボチロキシンを段階的に減量し、 中止成功割合を評価する前向き単群研究を実施した。 その結果、 1年後に治療を完全に中止し、 かつTSH値10mIU/L未満かつ遊離サイロキシン値が基準範囲内に保たれていた割合は25.7%であった。 またベースラインのレボチロキシン用量50µg/日以下の88例では、 63.6%が中止に成功した。 試験結果はJAMA誌に発表された。
レボチロキシン投与の適応や甲状腺ペルオキシダーゼ抗体の測定データが欠如しており、 特定サブグループへの結果の適用は制限されます。
60歳以上の多くの成人は甲状腺ホルモンであるレボチロキシンを長期服用しているが、 長期継続が常に必要かは不明である。 本研究では、 治療を安全に中止できる60歳以上の成人の割合を明らかにすることを目的とした。
本研究は、 オランダでの単群前向き研究である。 対象は、 地域在住60歳以上の成人で1年以上レボチロキシン (150µg/日以下) を服用し、 かつ甲状腺刺激ホルモン (TSH) 値が10mIU/L未満であった者とし、 段階的にレボチロキシンを減量した。
主要評価項目は、 減量開始1年後時点でレボチロキシンを中止しており、 かつTSH値が10mIU/L未満、 遊離サイロキシン値が基準範囲内であった者の割合とした。
副次評価項目には、 中止成功の関連因子および甲状腺関連QOLを含めた。
中止を開始した370例のベースライン値は以下の通りであった。
全対象者のベースライン特性
370例中95例 (25.7% [95%CI 21.5-30.4] ) がレボチロキシン中止に成功し、 そのうち46例 (48.4% [95%CI 38.6-58.3] ) でTSH値が4.8mIU/L未満であった。
中止成功者の1年時点甲状腺機能検査値
レボチロキシン用量が50µg/日以下であった88例では、 56例 (63.6%) が治療中止に成功した。
甲状腺関連QOLには、 全体でも中止成功者でも変化はなかった。
著者らは、 「本研究では、 60歳以上成人の25.7%が、 レボチロキシンを中止しても1年後に適切な甲状腺機能を維持できていた。 特に用量が50µg/日以下の場合には、 治療継続の必要性を再評価すべきである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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