HOKUTO編集部
1年前
プラチナ製剤ベースの1次治療で病勢進行を認めなかった切除不能な局所進行または転移性の尿路上皮癌患者において、 抗PD-L1抗体アベルマブの効果を、 BSC群を対照に検証した第Ⅲ相比較試験JAVELIN Bladder 100の結果より、 全生存期間 (OS) に対する有益性が示された。
▼中間解析結果
▼追跡結果
プラチナ製剤ベースの1次治療で病勢進行を認めなかった切除不能な局所進行または転移性の尿路上皮癌患者
700例を以下の2群に1:1で割り付けた。
主要評価項目
副次評価項目
全集団
HR 0.76 (95%CI 0.63-0.91)、 p=0.0036
PD-L1陽性集団
HR 0.56 (95%CI 0.40-0.79)、 p<0.001
全集団
PD-L1陽性集団(1年時)
全集団
HR 0.54 (95%CI 0.46-0.64)、 p<0.0001
PD-L1陽性集団
HR 0.56 (95%CI 0.43-0.73)
全集団
PD-L1陽性集団
治療関連AE (Grade3以上) の発現率
Grade3の免疫関連AEの発現率は、 7.0%であり、 Grade4以上の免疫関連AEは発生せず
プラチナベースの1次治療で病勢進行を認めなかった切除不能な局所進行または転移性の尿路上皮癌患者において、 アベルマブ投与はBSCと比較し、 OSを有意に延長させることが示唆された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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