海外ジャーナルクラブ
1年前
O'Halloranらは、 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による肺炎の入院患者を対象に、 標準治療にアバタセプト、 cenicriviroc、 インフリキシマブを追加した際の効果を二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討。 その結果、 入院患者におけるCOVID-19肺炎からの回復までの期間は、 これらの3剤とプラセボを比較して有意差はなかった。 本研究はJAMA誌において発表された。
アバタセプト、インフリキシマブはそれぞれ28日死亡率が11%、10.1%でありプラセボが15%程度であり、 有意差はありませんが注目すべき結果です。 組み合わせ治療なども考慮されます。
COVID-19の予後不良因子の一つとして「免疫異常」が知られている。 これらの調節が可能な治療法の開発が求められている。
SARS-CoV-2感染が確認され、 肺病変が認められた18歳以上の入院患者
標準治療に以下のいずれかを追加した
8段階順序尺度を使用して評価された28日目までの回復期間
COVID-19肺炎発症から回復までの期間は、 プラセボと比較し3群に有意差はなかった。
死亡率について結果は以下の通りであった。
二次感染を含め、 3つのサブスタディすべてにおいて積極的治療とプラセボ間で同等であった。
入院患者におけるCOVID-19肺炎からの回復までの期間は、 プラセボと比較して、 アバタセプト、 cenicriviroc、 インフリキシマブで有意差はなかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。