海外ジャーナルクラブ
1年前
Joulfayanらは、 関節リウマチ (RA) の患者を対象に、 TNF-α阻害薬の使用と乾癬発症の関連性を市販後調査のデータを基に検討。 その結果、 TNF-α阻害薬の使用と乾癬の発症との間に統計学的に有意な関連性が存在し、 特にセルトリズマブ ペゴルのリスクが高いことが明らかになった。 本研究はSci Rep誌において発表された。
解析テーマ、 データセット、 解析内容を総合するともう少しIFの高い雑誌での採用が期待されるかと思います。 その要因を探るためにLimitationも見てみましたが、 明らかな原因となるような記載はありませんでした。
RAは、 世界人口の約1%が罹患し、 主に30~50歳の女性に多い自己免疫疾患である。 その治療にはTNF-α阻害薬が用いられる。 しかし、 TNF-α阻害薬使用後に乾癬が発症するという報告が増えており、 懸念が高まっている。
単一の治療薬でRAの治療を受けている患者
88万件を超える市販後調査のデータを解析
市販後調査のデータを解析した結果、 TNF-α阻害薬の使用と乾癬発症の間に統計学的に有意な関連性が見られた。
4つのTNF-α阻害薬のオッズ比と95%CIを定量化したところ、 薬剤間で乾癬との関連性の程度にばらつきがあり、 セルトリズマブ ペゴルが最も高いリスクを示した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。