HOKUTO編集部
1ヶ月前
九州大学医学研究院教授の國﨑祐哉氏らは3月11日、 CAR-T細胞療法の副作用である免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群 (ICANS) を予測する新たなバイオマーカーを発見した旨を同大学の公式サイトで発表した。
CAR-T細胞療法は、 悪性腫瘍に対する有効な免疫療法として注目されている。 一方で、 重大な神経毒性を伴う免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群 (ICANS) *などの副作用が課題となっており、 その予測が困難であるため、 信頼性の高いバイオマーカーの開発が求められていた。
國﨑氏らは今回、九州大学病院検査部の質量分析プラットフォームを活用し、 CAR-T細胞療法前の髄液検査でICANSなどの副作用発症リスクを予測可能にする新規バイオマーカー 「C1RL/FUCA2」 を世界で初めて発見した。
同大学によると、 この成果によりICANSの早期診断とリスク評価が可能となり、 CAR-T細胞療法の安全性向上に加え、 患者ごとの個別化医療の実現や治療の最適化に貢献することが期待されるという。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。