海外ジャーナルクラブ
21日前

Hannaらは、 再発または転移性頭頸部扁平上皮癌 (R/M HNSCC) 患者を対象に、 1次治療における新規二重標的薬ficerafusp alfa+ペムブロリズマブ (Pemb) 併用療法の安全性と抗腫瘍活性を第Ⅰ/Ⅰb相試験にて評価した。 その結果、 グレード3/4の治療関連有害事象の発現率はそれぞれ45%、 2%であり、 グレード3以上の高頻度な治療関連有害事象は貧血 (14%) とざ瘡様皮膚炎 (12%) であった。 客観的奏効率は、 HPV陰性例で54% (完全奏効21%)、 HPV陽性例で27%であり、 特にHPV陰性腫瘍患者でその効果が示唆された。 試験結果はJCO誌に発表された。
患者報告アウトカム (PRO) は評価されておらず、 試験中止後の後治療に関する情報も系統的に収集されていなかったため、 その影響を解析できていないのはlimitationです。
再発または転移性頭頸部扁平上皮癌 (R/M HNSCC) 患者は予後不良であり、 特にHPV陰性例では、 上皮成長因子受容体 (EGFR) およびトランスフォーミング増殖因子β (TGF-β) の発現上昇により、 腫瘍内への免疫細胞浸潤が阻害され免疫療法への反応が低下する。
本稿では、 PD-L1陽性 (combined positive score 1以上) のR/M HNSCC患者を対象に、 1次治療におけるficerafusp alfa (1,500mg、 週1回) +ペムブロリズマブ (Pemb) (200mg、 3週ごと) 併用療法を評価した第Ⅰ/Ⅰb相試験の拡大コホートの結果を報告する。
主要評価項目は安全性とし、 副次評価項目には、 客観的奏効率 (ORR)、 無増悪生存期間 (PFS)、 奏効期間 (DOR)、 全生存期間 (OS) が含まれた。
42例が1回以上の試験薬投与を受け、 39例が有効性評価可能集団に含まれた。 追跡期間中央値は26.3ヵ月であった。
42例において、 47%でグレード(G)3以上の治療関連有害事象を認めた。
有効性評価可能集団のうち、 HPV陰性腫瘍 (28例) およびHPV陽性腫瘍 (11例) におけるORRはそれぞれ54% (完全奏効21%)、 27%であった。
HPV陰性サブグループ
(95%CI 6.0ヵ月-推定不能)
(95%CI 4.4-22.7ヵ月)
(95%CI 9.9ヵ月-推定不能)
著者らは、 「ficerafusp alfa+Pembは、 R/M HNSCCの1次治療において良好な安全性・忍容性プロファイルを示し、 有望な抗腫瘍活性を示した。 特にHPV陰性腫瘍を有する患者でその効果が示唆された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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