海外ジャーナルクラブ
15日前

Garberらは、 生殖細胞系列BRCA1/2病的変異を有する高リスクHER2陰性早期乳癌を対象に、 経口PARP阻害薬オラパリブの術後1年投与の有益性を第Ⅲ相プラセボ対照無作為化比較試験 (OlympiA) で検討した。 その結果、 追跡期間中央値6.1年時点の中間解析でも、 浸潤性無病生存期間、 遠隔無病生存期間、 全生存期間 (OS) で改善が維持され、 6年OS率はオラパリブ群で87.5%、 プラセボ群で83.2%であった。 骨髄異形成症候群/急性骨髄性白血病を含む特に注目すべき有害事象は増加しなかった。 試験結果はAnn Oncol誌に発表された。なお本結果は2024年開催のSan Antonio Breast Cancer Symposium (SABCS 2024) で報告済みのデータであり、 今回正式に論文として公表された。
追跡期間中央値は6.1年ですが、 PARP阻害薬に対する耐性獲得や治療効果の長期持続性を評価するためには、 より長期の観察が必要です。
BRCA陽性乳癌への術後オラパリブ、 10年時もIDFS、 DDFS、 OSを改善
第Ⅲ相無作為化比較試験OlympiAでは、 生殖細胞系列BRCA1/2の病的または病的可能性が高いバリアント (gBRCApv) を有する高リスクHER2陰性早期乳癌1,836例を対象に、 術後オラパリブ1年投与とプラセボを比較した。 既報の中間解析では、 ホルモン受容体の状態やプラチナ製剤の前治療歴、 化学療法の実施時期、 gBRCApvの種類にかかわらず、 浸潤性無病生存期間 (IDFS)、 遠隔無病生存期間 (DDFS)、 全生存期間 (OS) に有意な改善が示された。
本稿では、 追跡期間中央値6.1年時点の第3回事前規定中間解析の結果が報告された。
対象はgBRCApv陽性の高リスクHER2陰性早期乳癌患者1,836例であり、 オラパリブ群とプラセボ群に無作為に割り付けられた。
主要評価項目はIDFS、 主要な副次評価項目はDDFSとOSで、 いずれも記述的解析として提示された。 安全性解析には特に注目すべき有害事象 (AESI) が含まれた。
オラパリブの有益性は、 IDFS・DDFS・OSで維持された。
6年OS率はオラパリブ群で高かった。
6年OS率
絶対差 4.4% (95%CI 0.9-6.7%)
オラパリブの有益性は、 ホルモン受容体陽性の高リスク例を含む主要なサブグループ全体で一貫していた。
特に注目すべき有害事象 (AESI) のリスク増加は認められなかった。
安全性
著者らは、 「追跡期間中央値6.1年時点で、 術後オラパリブ1年投与は、 gBRCApv陽性の高リスクHER2陰性早期乳癌の患者においてIDFS・DDFS・OSの臨床的に意義のある改善を持続的に示し、毒性も忍容可能でMDS/AMLリスク増加も認められなかった。 本結果は、 gBRCApv陽性の高リスクHER2陰性早期乳癌における術後オラパリブを支持する」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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