【BMC Cancer】CLDN18.2陽性HER2陰性胃癌へのzolbetuximab+化学療法、 メタ解析の結果は?
著者

海外ジャーナルクラブ

8ヶ月前

【BMC Cancer】CLDN18.2陽性HER2陰性胃癌へのzolbetuximab+化学療法、 メタ解析の結果は?

【BMC Cancer】CLDN18.2陽性HER2陰性胃癌へのzolbetuximab+化学療法、 メタ解析の結果は?
Moraesらは、 膜貫通型タンパク質Claudin-18アイソフォーム2 (CLDN18.2) 陽性かつHER2陰性の切除不能または転移性の胃/食道胃接合部 (GC/GEJ) 癌患者を対象に、 抗Claudin 18.2モノクローナル抗体zolbetuximab+化学療法の有効性および安全性を無作為化比較試験のメタ解析で検討。 その結果、 zolbetuximab+化学療法がCLDN18.2陽性の進行GC/GEJ癌に対する有望な治療選択肢であることが明らかとなった。 本研究はBMC Cancer誌において発表された。 

📘原著論文

Efficacy and safety of Zolbetuximab plus chemotherapy for advanced CLDN18.2-positive gastric or gastro-oesophageal adenocarcinoma: a meta-analysis of randomized clinical trials. BMC Cancer. 2024 Feb 21;24(1):240. PMID: 38383390

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

同じ方向性の結果を持った3件のRCTがincludeされていることからmeta-analysisとしては少し研究意義もimpactも弱い印象となってしまいます。

🔢関連コンテンツ

胃がんリスクの内視鏡所見スコア

京都分類と胃がんリスクスコア

📝関連記事

Zolbetuximab+CAPOXでClaudin18.2陽性胃がんの予後改善 : 第Ⅲ相GLOW

2023年5~8月の注目論文を読み解く ~上部消化管編~


zolbetuximabの上乗せ効果は?

CLDN18.2陽性かつHER2陰性の進行GC/GEJ癌に対するzolbetuximabの上乗せ効果の有効性は、 まだ十分には明らかとなっていない。

対象は3件のRCTにおける1,233例

対象

CLDN18.2陽性の進行GC/GEJ癌に対するzolbetuximab+化学療法 vs 化学療法を検討した3件のRCT (患者数1,233例)

方法

系統的レビュー、 メタ解析

PubMed、 Embase、 Cochrane データベースで検索

主要評価項目

無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (OS)

副次評価項目

客観的奏効率 (ORR)

PFS•OSいずれも有意に改善

Zolbetuximab+化学療法 vs 化学療法

PFS

HR 0.64 (95%CI 0.49-0.84)、 p<0.01

OS

HR 0.72 (同 0.62-0.83) 、 p<0.01

ORR

OR 1.15 (同 0.87-1.53) 、 p=0.34

Zolbetuximab併用が新たなパラダイムとなるか

本メタ解析は、 zolbetuximab+化学療法が、 CLDN18.2陽性の進行GC/GEJ癌患者に対する新たな治療パラダイムになる可能性を示唆している。

ポストのGif画像
【BMC Cancer】CLDN18.2陽性HER2陰性胃癌へのzolbetuximab+化学療法、 メタ解析の結果は?の全コンテンツはアプリからご利用いただけます。
臨床支援アプリHOKUTOをダウンロードしてご覧ください。
今すぐ無料ダウンロード!
こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
QRコードから
アプリを
ダウンロード!
HOKUTOのロゴ
HOKUTOのロゴ
今すぐ無料ダウンロード!
様々な分野の医師
様々な分野の医師
【BMC Cancer】CLDN18.2陽性HER2陰性胃癌へのzolbetuximab+化学療法、 メタ解析の結果は?