【JAMA】重症アシデミア+AKIに対する重炭酸Na、 死亡率を改善せず
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海外ジャーナルクラブ

3ヶ月前

【JAMA】重症アシデミア+AKIに対する重炭酸Na、 死亡率を改善せず

【JAMA】重症アシデミア+AKIに対する重炭酸Na、 死亡率を改善せず
Billingsらは、 重症アシデミアおよび中等度~重度の急性腎障害 (AKI) を有する患者での、 重炭酸Na投与の予後への影響を検討した。 その結果、 90日目の全死亡率は重炭酸Na群で62.1%、 対照群で61.7%であり、 両群間で有意差を認めなかった。 また、 腎代替療法使用に影響がみられた以外は、 入院期間や臓器機能障害の程度にも差はなかった。 試験結果はJAMA誌に発表された。 

📘原著論文

Sodium Bicarbonate for Severe Metabolic Acidemia and Acute Kidney Injury: The BICARICU-2 Randomized Clinical Trial. JAMA. 2025 Dec 9;334(22):2000-2010. PMID: 41159812

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

重炭酸Naの投与量は各患者の検査値や体重に基づいた算出ではなく、 pH≥7.30を目標として個別に調整され、 24時間あたり最大500 mEqとされました。

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急性腎障害 総説

Lancet. 2025 Jan 18;405(10474):241-256.

背景

重炭酸Na投与の予後への影響

重症アシデミアおよび中等度~重度の急性腎障害 (AKI) を有する患者における、 重炭酸Na投与の予後への影響は不明である。 本研究では、 この患者群における重炭酸Naの、 90日目の全死亡率との関連性について検証した。

研究デザイン

動脈血pH≧7.30を目標に重炭酸Na投与

本研究は、 フランスの43の集中治療室における640例を対象に実施された無作為化比較非盲検試験であり、 追跡期間は90日間とした。 対象は重症アシデミア (pH≦7.20) および中等度~重度AKIを有する成人であり、 動脈血pHを7.30以上にすることを目標に重炭酸Na静注を投与する群と投与しない群に1:1で割り付けられた。

主要評価項目は、 90日目の全死亡率とした。

副次評価項目には、 28日目および180日目の全死亡率、 臓器サポート療法、 昇圧薬または侵襲的人工呼吸の使用、 集中治療室および病院の在室期間、 集中治療室での感染症、 体液バランス、 7日目のSOFAスコア (6つの臓器の機能を0 [障害なし] ~4 [不全] で評価し、 総スコアは0 [正常] ~24 [最大不全] )、 90日目の重大な腎関連有害事象が含まれた。

結果

全死亡率は絶対差0.4、 両群で有意差なし

無作為化された640例のうち627例が解析対象となった (重炭酸Na群 : 314例、 対照群 : 313例)。

90日目の全死亡率は、 絶対差0.4 (95%CI -7.2~8.0、 p=0.91) であった。

90日目の全死亡率

  • 重炭酸Na群 : 62.1%
  • 対照群 : 61.7%

また、 28日目および180日目の全死亡率にも群間差は認められなかった。

副次評価項目のうち、 腎代替療法使用は重炭酸Na群で35%、 対照群で50%、 絶対差-15.5 (95%CI -23.1~-7.8) であった以外は、 他の評価項目や有害事象に群間差は認められなかった。

結論

重炭酸Naは死亡率に影響せず

著者らは、 「重症アシデミアおよび中等度~重度AKIを有する患者において、 重炭酸Naは死亡率に影響を与えなかった」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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