著者

海外ジャーナルクラブ

24日前

【JAMA】複雑性UTIおよび急性腎盂腎炎の治療、セフェピム/エンメタゾバクタムが非劣性

Kayeらは、 グラム陰性菌による複雑性UTIおよび急性腎盂腎炎患者を対象に、 セフェピム/エンメタゾバクタムの効果を検討する多施設共同第Ⅲ相無作為化二重盲検実薬対照非劣性試験を実施。その結果、 セフェピム/エンメタゾバクタムは対照薬 (ピペラシリン/タゾバクタム 略PIPC/TAZ) と比較して、 主要評価項目である臨床的治癒および菌消失に関して非劣性および優越性の基準を満たすものであった。 本研究は、 JAMA誌において発表された。

📘原著論文

Effect of Cefepime/Enmetazobactam vs Piperacillin/Tazobactam on Clinical Cure and Microbiological Eradication in Patients With Complicated Urinary Tract Infection or Acute Pyelonephritis: A Randomized Clinical Trial. JAMA. 2022 Oct 4;328(13):1304-1314.

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

本研究は、 非劣性研究としてしてデザインされましたが、 結果としてはセフェピム/エンメタゾバクタムがPIPC/TAZよりも優れた結果が出ていることから優位性についても言及し得る新たな形となっています。

🔢関連コンテンツ

急性腎盂腎炎 前立腺炎 急性膀胱炎

聖路加国際病院救急部医師監修 ERマニュアル

背景

セフェピム/エンメタゾバクタムは、 新規のβ-ラクタム/β-ラクタマーゼ阻害薬の組み合わせであり、 耐性グラム陰性感染症に対する治療法として期待されている.

研究デザイン

対照と方法

グラム陰性尿路系病原菌による複雑性尿路感染症 (UTI) および急性腎盂腎炎の18歳以上の患者を以下の2群に無作為に割り付けた。

  • セフェピム/エンメタゾバクタム群:520名 (セフェピム 2g/エンメタゾバクタム 0.5g)
  • ピペラシリン/タゾバクタム群:521名 (ピペラシリン 4g/タゾバクタム 0.5g)
8時間ごとに2時間点滴で7日間 (ベースラインで血液培養陽性となった患者は最大14日間) 投与。

主要評価項目

主要解析対象集団において治療成功 (感染症の臨床的治癒と微生物学的消失 (尿中103 CFU/mL未満) の組み合わせと定義) を達成した割合.

研究結果

  • 1041名のうち、 99.3% (1034名) が試験薬の投与を受け、 95.6% (995名) が試験を完了した。
  • 主要転帰の発現
  • セフェピム/エンメタゾバクタム群: 79.1% (345名中273名)
  • ピペラシリン/タゾバクタム群:58.9% (333名中196名)
群間差:21.2%、 95%CI 14.3-27.9
  • 治療上有害な事象の発現
  • セフェピム/エンメタゾバクタム群:50.0% (516名中258中)
  • ピペラシリン/タゾバクタム群:44.0% (518名中228名)
  • 重症度は軽度から中等度がほとんどであった (それぞれ89.9% vs. 88.6% )。
  • セフェピム/エンメタゾバクタム群の1.7% (516名中9名) 、 ピペラシリン/タゾバクタム群の0.8% (518名中4名) が有害事象により治療を完了しなかった。

結論

グラム陰性菌による複雑性UTIおよび急性腎盂腎炎患者において、 セフェピム/エンメタゾバクタムはピペラシリン/タゾバクタムと比較して、 主要評価項目である臨床的治癒および菌消失に関して非劣性および優越性の基準を満たすものであった。 複雑性UTIおよび腎盂腎炎の治療におけるセフェピム/エンメタゾバクタムの役割の可能性を明らかにするために、 さらなる研究が必要である。

こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
アプリをいますぐ
無料ダウンロード!
HOKUTOのロゴ
HOKUTOのロゴ
今すぐ無料ダウンロード!
様々な分野の医師
様々な分野の医師