海外ジャーナルクラブ
2年前
Dyらは、 KRAS G12C変異非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 KRAS G12C阻害薬ソトラシブの長期的有効性と安全性を多施設共同非盲検第I/第II相試験CodeBreaK 100で検討。 2年解析の結果、 予後不良のサブグループを含め、 ソトラシブの長期的有効性と安全性が明らかとなった。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。
本報告を含め、 J Clin Oncolはすでに報告された有名なRCTの長期予後を報告できる雑誌として定着しつつあると思います。 impactよりも論文への引用では最初の報告に匹敵する可能性があり、 雑誌として素晴らしい戦略だと思います。
NSCLC患者において、 KRAS G12C阻害薬であるソトラシブの長期的な効果と安全性を評価することが重要である。
前治療で進行したKRAS G12C変異陽性の局所進行または転移性NSCLC患者:174例
ソトラシブ 960mgを1日1回投与
第I相:安全性と忍容性
第II相:客観的奏効率 (ORR)
長期的な臨床効果はPD-L1発現レベルの異なる患者 (23%、 40例) やSTK11/KEAP1変異を有する患者で認められ、 ベースラインの循環腫瘍DNAレベルの低さと関連していた。
ソトラシブの忍容性は良好で、 遅発性の治療関連毒性はほとんどなく、 治療中止に至ったものはなかった。
予後不良のサブグループを含め、 ソトラシブの長期的な有用性が示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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