【J Clin Oncol】KRAS G12C変異NSCLCへのソトラシブ、長期的有効性:CodeBreaK 100試験
著者

海外ジャーナルクラブ

2年前

【J Clin Oncol】KRAS G12C変異NSCLCへのソトラシブ、長期的有効性:CodeBreaK 100試験

【J Clin Oncol】KRAS G12C変異NSCLCへのソトラシブ、長期的有効性:CodeBreaK 100試験
Dyらは、 KRAS G12C変異非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 KRAS G12C阻害薬ソトラシブの長期的有効性と安全性を多施設共同非盲検第I/第II相試験CodeBreaK 100で検討。 2年解析の結果、 予後不良のサブグループを含め、 ソトラシブの長期的有効性と安全性が明らかとなった。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。 

📘原著論文

Long-Term Outcomes and Molecular Correlates of Sotorasib Efficacy in Patients With Pretreated KRAS G12C-Mutated Non-Small-Cell Lung Cancer: 2-Year Analysis of CodeBreaK 100. J Clin Oncol. 2023 Apr 25;JCO2202524. PMID: 37098232

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

本報告を含め、 J Clin Oncolはすでに報告された有名なRCTの長期予後を報告できる雑誌として定着しつつあると思います。 impactよりも論文への引用では最初の報告に匹敵する可能性があり、 雑誌として素晴らしい戦略だと思います。

🔢関連コンテンツ

悪液質の診断基準 (Evans)

悪液質の診断基準

悪液質の診断基準 (EPCRC)

Fearonによる癌に特異的な悪液質の定義

背景

NSCLC患者において、 KRAS G12C阻害薬であるソトラシブの長期的な効果と安全性を評価することが重要である。

研究デザイン

対象

前治療で進行したKRAS G12C変異陽性の局所進行または転移性NSCLC患者:174例

介入

ソトラシブ 960mgを1日1回投与

主要評価項目

第I相:安全性と忍容性

第II相:客観的奏効率 (ORR)

研究結果

有効性評価

  • ORR:41%
  • 奏効期間中央値:12.3カ月
  • 無増悪生存期間 (PFS) :6.3カ月
  • 全生存期間 (OS) : 12.5カ月
  • 2年OS率:33%

長期的な臨床効果 (PFS≧12カ月)

長期的な臨床効果はPD-L1発現レベルの異なる患者 (23%、 40例) やSTK11/KEAP1変異を有する患者で認められ、 ベースラインの循環腫瘍DNAレベルの低さと関連していた。

安全誌評価

ソトラシブの忍容性は良好で、 遅発性の治療関連毒性はほとんどなく、 治療中止に至ったものはなかった。

結論

予後不良のサブグループを含め、 ソトラシブの長期的な有用性が示された。

こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
QRコードから
アプリを
ダウンロード!
HOKUTOのロゴ
HOKUTOのロゴ
今すぐ無料ダウンロード!
様々な分野の医師
様々な分野の医師
【J Clin Oncol】KRAS G12C変異NSCLCへのソトラシブ、長期的有効性:CodeBreaK 100試験