海外ジャーナルクラブ
1年前
Negoroらは、 夜間頻尿と睡眠不足の関連性を縦断的に検討。 その結果、 ベースラインの夜間頻尿は新たな睡眠不足を誘発し、 ベースラインの睡眠不足は、 50歳未満の女性においてのみ新たな夜間頻尿を誘発する可能性があることが示唆された。 本研究はSci Rep誌において発表された。
確かに睡眠障害の分類や程度は不明なのですが、 夜間頻尿と睡眠障害の有無での5年間の経過のSanky diagramは秀逸です。
夜間頻尿と睡眠障害の横断的な関係はよく評価されているが、 その発症リスクの関連性についてはほとんど報告がない。
ながはまスタディの参加者:8,076例
睡眠不足は夜間頻尿と正の相関を示し (OR 1.85、 P<0.001)、 夜間頻尿も夜間頻尿と正の相関を示した (OR=1.90、 P<0.001)。
睡眠良好であった6,579人のうち、 18.5%が睡眠不足を発症した。 ベースラインの夜尿症は、 この睡眠不足の発症と正の相関を示した。
夜尿症でない6,824人の夜尿症発症率は11.3%であった。 ベースラインの睡眠不足は夜尿症発症と正の相関を示した。
このような相関は、 完全調整後、 女性 (OR=1.44、 P=0.004) および50歳未満群 (OR=2.82、 P<0.001) においてのみ有意であった。
夜間頻尿と睡眠不足は互いに関連している。 ベースラインの夜間頻尿は新たに発症した睡眠不足を誘発し、 ベースラインの睡眠不足は50歳未満の女性においてのみ、 新たに発症した夜間頻尿を誘発しうる。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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