海外ジャーナルクラブ
9ヶ月前
Wangらは、 40歳以上の女性看護師と男性医療従事者を対象に、 体重減少とその後の癌罹患率について前向きコホート研究で検討した。 その結果、 過去2年以内に体重減少を認めた集団では、 その後の12ヵ月間に癌に罹患するリスクが有意に高く、 特に上部消化管の癌のリスクが増加することが示された。 本研究は、 JAMA誌において発表された。
Cancer Diagnoses After Recent Weight Loss. JAMA. 2024 Jan 23;331(4):318-328. PMID: 38261044
結論が医療者以外に一般化できるのかどうかが気になりますが、 JAMA特有のKey PointsのMeaningには、 医療者という枕詞は消えて一般化されている感があります。
体重減少はプライマリケアにおいて一般的な症状だが、 癌罹患率との関連については、 これまで明らかにされていなかった。
40歳以上の女性看護師 11万1,912例
40歳以上の男性医療従事者 4万5,562例
減量意思は、以下を基に低~高の3段階に分類
- 減量のための身体活動の増強があるか
- 減量のための食事の質の改善があるか
主要評価項目:減量後1年間の癌罹患率
群間差493人/10万人年
(95%CI 391-594人/10万人年、 p<0.001)
群間差1,467人/10万人年
(95%CI 799-2,135人/10万人年、 p<0.001)
群間差 137例/10万人年
(95%CI、 101-172人/10万人年、 p< 0.001)
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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