【Am J Clin Oncol】AML、薬剤別の完全寛解率を比較ーメタ解析
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海外ジャーナルクラブ

3ヶ月前

【Am J Clin Oncol】AML、薬剤別の完全寛解率を比較ーメタ解析

【Am J Clin Oncol】AML、薬剤別の完全寛解率を比較ーメタ解析
Zaheerらは、 急性骨髄性白血病 (AML) の各アプローチにおける治療反応の傾向と予測因子を明らかにするため、 44件の研究のメタ解析を実施した。 その結果、 寛解導入療法の完全寛解 (CR) 率において、 若年成人では高用量シタラビンが標準用量と比べて有意な改善を示したが (OR 1.29 [95%CI 1.12-1.49]、 p=0.0004)、 高齢者では有意差が認められなかった (OR 1.02 [95%CI 0.80-1.29]、 p=0.87)。 強化療法の無イベント生存期間 (EFS) では、 高用量シタラビンが標準用量と比べて有意な改善を示した (RR 1.30 [95%CI 1.04-1.62]、 p=0.02)。 アントラサイクリン系薬剤では、 イダルビシンの方がダウノルビシンよりCR率が高かった (OR 1.34 [95%CI 1.02-1.76]、 p=0.04)。 複合完全寛解 (CRc) 率は、 FLT3阻害薬のソラフェニブが56%、 ギルテリチニブが31%、 キザルチニブが36%、 IDH阻害薬が49.6%、 免疫チェックポイント阻害薬が26%であった。

📘原著論文

Meta-analysis of Therapeutic Approaches in Acute Myeloid Leukemia: Unveiling Trends and Predictors of Treatment Response. Am J Clin Oncol. 2025 Mar 31. Online ahead of print. PMID: 40162631

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

このメタ解析に使用されたComprehensive Meta-AnalysisはRevManをさらに単純化した市販品となります。

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論文解説

低強度の治療を受ける成人AML患者の遺伝子分類 (ELN推奨2024年版)

大阪国際がんセンター・藤重夫氏解説

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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